リジェネフロ資金調達
2024-10-07 12:48:08

リジェネフロ、シリーズBで25億円の資金調達を実施し治療薬開発を加速

リジェネフロ、シリーズBラウンドでの資金調達を発表



京都市に本社を構えるリジェネフロ株式会社が、シリーズBラウンドで合計25億円の資金調達を行ったことを発表しました。この資金調達は、DCIパートナーズ株式会社やJICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社、三井化学など、多数の投資者からの賛同を得て実施されました。このラウンド全体では、初回の入金額として22.5億円が確保され、創業以来の資金調達総額は44億円に達しました。

リジェネフロは、2019年に設立された臨床ステージの創薬スタートアップで、京都大学の長船健二教授の研究を基に、腎臓、肝臓、膵臓の疾患に対する新たな治療薬を開発しています。特に、現在力を入れているのは、常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)や慢性腎臓病(CKD)に対する治療薬です。

RN-014の臨床試験



リジェネフロが開発中のRN-014は、ADPKDの治療薬候補であり、レチノイン酸受容体(RAR)作動薬として嚢胞の形成を抑制し、腎機能の改善が期待されています。この薬の前期第二相臨床試験は、2023年12月から開始される予定です。現状では無作為化フェーズの被験者を募集中であり、治験の安全性や効果に関しては定期的に評価される仕組みが整っています。これにより、参加者の安全を最優先にした徹底した管理が行われています。

RN-032における細胞治療



また、RN-032はヒトiPS細胞由来のネフロン前駆細胞を使用した細胞療法で、CKDに対処することを目指しています。この治療法では、iPS細胞から作製されたネフロン前駆細胞を腎被膜下に移植することで、過去のマウスモデル実験で腎機能の改善が報告されています。ネフロン前駆細胞は、腎機能の基本単位であるネフロンの原細胞として知られ、非常に有望な治療アプローチとされています。

投資者の期待



今回の資金調達に際し、投資者側からはリジェネフロの成長を支援する強い意志が表明されています。DCIパートナーズ株式会社は、リード投資家としての立場から、「リジェネフロの成長を全力で支援する」とコメントしています。長船教授が進める創薬研究の重要性を認識し、新しい治療ソリューションの提供に期待を寄せる声が多く聞かれます。

まとめ



リジェネフロは、今後の治療薬開発に向けて大きな一歩を踏み出しました。新たな資金を活用して臨床試験を加速し、特にさらに治療選択肢が限られた疾患で苦しむ患者様に新しい希望を提供することを目指しています。腎疾患への取り組みが実を結び、早期に新しい治療薬が医療の現場に登場することが期待されています。


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会社情報

会社名
リジェネフロ株式会社
住所
京都市左京区吉田下阿達町46-29京都大学医薬系総合研究棟
電話番号
075-744-6858

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