女子中高生に特化したIT教育プログラム「Waffle Camp ホームタウン」を全国展開

「Waffle Camp ホームタウン」とは？

特定非営利活動法人Waffle（以下、Waffle）は、女子中高生を対象にIT教育プログラム「Waffle Camp ホームタウン」を全国で展開しています。このプログラムは、単なるITスキルの習得にとどまらず、実際にウェブサイトを制作したり、キャリアのロールモデルと出会ったりすることで、多様な体験を通じて自己の可能性を広げることを目指しています。さらに、2024年度はAI活用に関する新しい要素を取り入れ、より実践的で質の高い教育を提供する予定です。

プログラムの特徴

「Waffle Camp ホームタウン」には、以下のような特徴があります。

1. AI活用の内容をアップデート

ウェブサイト制作の過程では、生成AIツールを効果的に活用する方法がカリキュラムに取り入れられています。これにより、参加者はコンテンツ作成やデザインのアイデアを効率的に得ることが可能となります。また、倫理的な技術利用についても学ぶことで、デジタルネイティブ世代の中高生がAIを正しく使う力を身につけることができます。

2. 経験豊富な講師・メンター陣によるプロフェッショナルな指導

IT業界で活躍する女性社員や、大学生・大学院生が講師やメンターとして参加します。年齢が近いロールモデルとの出会いは、参加者のテクノロジーへの興味をさらに引き出し、具体的なキャリアイメージを描く手助けとなります。

3. 地域企業・自治体との強固な連携

各地域の自治体や企業と協力し、地域に根ざした内容でプログラムを実施しています。これにより、地域特有のニーズに応じたプログラムを提供することが可能となり、参加者は実践的で価値のある経験を得ることができます。

開催情報

「Waffle Camp ホームタウン」は全国5都市で開催されます。以下、各地域の日程および場所の詳細です。

- 長崎市（長崎県）

日程: 7月29日（火）
場所: メットライフ生命保険株式会社長崎本社
協力: 長崎県長崎市、メットライフ生命保険株式会社

- 豊岡市（兵庫県）

日程: 8月3日（日）
場所: WACCU TOYOOKA 学習室
共催: 兵庫県豊岡市

- 福井県

日程: 8月6日（水）
場所: LINEヤフー本社内オープンコラボレーションハブ「LODGE」
共催: 福井県教育庁

- 上伊那地域（長野県）

日程: 8月8日（金）
場所: 上伊那広域連合会議室
後援: 上伊那広域連合

- 長岡市（新潟県）

日程: 8月17日（日）
場所: ミライエ長岡スタジオB
共催: 新潟県長岡市

参加費は無料で、対象は各地域に在住または在学の女子中高生（性自認が女性およびノンバイナリーの方）です。参加定員は各地域で異なり、長崎市には30名、豊岡市には20名、福井県には53名、上伊那地域には30名、長岡市には20名が参加できます。

プログラム内容

プログラムでは、以下の内容が予定されています。

- HTML/CSSを使ったオリジナルウェブサイト制作
- 生成AIツールの効果的な活用方法
- 情報リテラシーおよび倫理学習
- 各地域で活躍する女性による講演
- IT・STEM分野でのキャリアや進路選択に関するトークセッション

参加者の成果

参加者の成果はさまざまであり、2020年の開始以来、500名以上の中高生が参加してきました。その多くは、理系進学やIT関連コンテストでの成功を収めています。

参加前後での調査結果では、IT分野に対する関心が22%から44%に、プログラミングの興味も82%から94%に、理系分野への興味は59%から74%に向上しました。参加者の92%は、プログラムへの満足度を5点満点中4点以上と評価しています。