特定技能ドライバー育成
2025-07-16 12:35:49

特定技能ドライバー育成の新たな試み ベトナムでの日本式運転教育開始

特定技能ドライバー育成への新たな挑戦



日本の人手不足が深刻化する中、特定技能制度を利用した外国人ドライバーの受け入れが2024年12月に開始される。そんな中、有限会社羽生モータースクールと株式会社広沢自動車学校が新たな取り組みを発表した。この取り組みは、ベトナム全土で教習所事業を展開する「VAN THANH GROUP(ヴァンタイングループ)」と共同開発した、ベトナム人向けの日本式運転教育プログラムだ。

このプログラムの目的は、外国籍ドライバーの運転技術を向上させ、日本での運転安全性を確保することだ。具体的には、来日前に実技を含む運転教育を行うことで、左側通行や日本の交通ルールを実地で学習できるという画期的な内容となっている。この60時間のプログラムは、日本でトラック、バス、タクシーの運転手になることを希望するベトナム人材にとって非常に重要なステップだ。

特定技能制度の概要と背景


特定技能制度は、外国人がトラックやバス、タクシーの運転手として日本で働くための制度であり、政府は5年間で最大2.45万人の外国人ドライバーの受け入れを目指している。多くの受入国において、交通教育が十分でないため、外国人ドライバーの運転技術の質が懸念されていた。その解決策として、このプログラムが誕生した。

プログラムの開発プロセス


羽生モータースクールと広沢自動車学校は、ベトナムとの連携を深める中で、日本とベトナムの運転方法の違いや、日本の運転免許を取得する過程で必要となる技能確認ポイントを明確にし、それに基づいた教育カリキュラムを開発した。約4ヶ月にわたる打ち合わせを経て完成したこのプログラムは、実績あるドライバーを目指すベトナム人に対する新しい道を切り開く。

プログラムには、乗車前の安全確認や運転姿勢の調整、左側通行に関する具体的な指導が含まれており、さらには「優先関係」や「一時停止」など、日本では不可欠な交通ルールも体系的に教えられる。

実施方法と期待する効果


ベトナム国内での指導は、日本人指導員によって育成されたベトナム人指導員が行い、ベトナム語での教育を実施する。これにより、文化的な隔たりもなく、より効果的な指導が期待されている。また、このプログラムを修了した者には修了証も発行され、技術が証明される。

さらに、このプログラムは、来日前の教育を受けることで、日本での免許取得がスムーズに進むことが予想されている。特に、外国籍ドライバーにとっては免許取得までの時間短縮や、運転中の事故率低減が期待されている。

各社の取り組み


羽生モータースクールは1954年に設立され、職業ドライバーの育成に特化した教習所として実績を持つ。埼玉県内での入校生数は増加傾向にあり、外国籍の学生の受け入れにも力を入れている。一方、広沢自動車学校は、初心運転者の交通事故率を低下させることを目指し、日本国内でも有数の入校生数を誇っている。

両校は今後もこのプログラムを拡大し、より多くのベトナム人ドライバーが日本で安全に運転できるよう、より高い教育品質を追求していく姿勢だ。教育の国際化が進む今、この取り組みは他国へのモデルケースとなる可能性も秘めている。


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会社情報

会社名
有限会社羽生モータースクール
住所
埼玉県羽生市砂山80
電話番号

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