ヘラルボニーとことでんが描くアートの未来
株式会社ヘラルボニー(本社:岩手県盛岡市)が、高松琴平電気鉄道株式会社(こどえん)と共に、香川県の新たなアート体験を提供するためのプロジェクトを始動しました。この取り組みでは、香川県在住のアーティスト、山内雅人氏が手掛けた作品を用いたアートラッピング電車がデザインされ、2025年12月4日より琴平線で運行されます。これにより、「はみだせ、しあわせ。」という合言葉のもと、アートを通じて多様性と人々の幸福感を促進していきます。
共創の背景
ヘラルボニーは「異彩を、放て。」をミッションに掲げ、障害に対するイメージを変革し、新たな文化の創出を目指しています。一方、ことでんは「誰もが自分らしく暮らせる地域作り」を理念に、公共交通を通じて多様な人々の移動を支えています。この共鳴が、相互に協力するきっかけとなり、アートラッピング電車のプロジェクトが生まれました。
「こうあるべき」という固定観念を脱却し、自由な発想で楽しく移動できる体験を提供することが、ヘラルボニーとことでんの共通の目標です。乗客が車両を楽しむことで、他者への理解や共感が生まれるような「走るアート」を実現します。
アーティスト・山内雅人氏の紹介
山内雅人氏は、香川県さぬき市に所属し、自身の感じる色彩感覚を表現するために創作活動を行っています。彼は、支援員のきっかけで始めた貼り絵を通じて、その独自の色使いやスタイルを確立しました。最近の作風では、エクセルで作成したマス目に色鉛筆で色を塗る作品づくりに注力しており、その独特な作品は彼だけの個性を反映しています。
音楽を愛し、部屋を几帳面に整えた彼の日常は、創作に対する集中力を際立たせています。また、障害者支援施設「のぞみ園」での活動を通じ、多様な福祉ニーズに応える支援も行っています。彼の作品名は「いろんな色」で、多様性への理解と、その美しさを感じ取ることをテーマにしています。
アートラッピング電車の詳細
このアートラッピング電車は、2025年12月4日から2027年7月頃まで琴平線を運行します。対象車両は琴平線1200形の1203号車と1204号車で、高松築港駅から琴電琴平駅を結ぶ区間を走ります。風景に色を添えるこの車両が地域にどのような影響をもたらすのか、期待が高まります。
プロジェクトには多くの優秀なスタッフが関与しており、デザインやコピーライティング、アートディレクションなどそれぞれの分野で力を発揮しています。これにより、アートを通じて地域のつながりを強化し、訪れる人々に新たな感動を提供することを目指しています。
高松琴平電気鉄道の役割
高松琴平電気鉄道は高松市内を走る主要な交通手段として、多くの通勤通学者に利用されています。多様な路線を提供し、地域の活性化に貢献するする取り組みの一環として、このアートラッピング電車プロジェクトに参加しています。新たな車両も導入予定で、今後の展望にも期待が寄せられています。
まとめ
ヘラルボニーとことでんのコラボレーションにより生まれたアートラッピング電車は、地域住民や訪問者に新たなアート体験を提供するだけでなく、公共交通のあり方をも変える可能性を秘めています。まるでアートそのもののように、「はみだせ、しあわせ。」を体現するこのプロジェクトが、高松の人々に愛されることを願っています。