看護の日に届けるフリーペーパー「看たまブックス」
毎年5月12日の看護の日にあわせて、看護学生たちが制作したフリーペーパー「看たまブックス」が発行されます。この取り組みの背景や目的について、代表の野村奈々子さんに話を聞いてみました。
看護学生のための情報源
「看たまノート」は、看護学生に向けたウェブメディアとして、資格取得後のキャリアを見据えるための情報を発信しています。看護師不足が深刻化する中、看護学生にキャリアについて考えるきっかけを提供することが、活動の主旨です。
野村さんは、高校時代に日本における看護師不足に関する調査を行った経験から、看護師のキャリアに対する興味を抱くようになったそうです。2025年までに200万人の看護師が必要とされる一方、新卒看護師の1年以内の離職率は7~8%という現実もあります。このような厳しい状況の中で、看護学生たちがどのようにキャリアを築いていくか、考える必要があると語ってくれました。
離職の理由とサポート
看護師の離職理由として「人間関係」や「労働環境」、「理想と現実のギャップ」が挙げられます。これに対する解決策として、看たまノートでは、看護学生が多様な生き方や働き方を選べる力を育てることを目指しています。また、看護職が卒後10年後も「今が一番楽しい」と感じられるような世界を作りたいと考えています。
フリーペーパーの目的
デジタルメディア全盛の時代において、あえてフリーペーパーを制作する理由は、看護学生に対する情報の届け方を工夫するためです。ウェブメディアだけでは、アクセスしてくれる学生にしか情報が行き渡りませんが、フリーペーパーであれば全国の学生に手元に残る形で情報を届けることができます。「看たまブックス」では、学生たちが思わず手に取りたくなるようなデザインにも力を入れており、より多くの読者に届けたいという思いが込められています。
今後の活動
「看たまブックス」を通じて、看護師としての多様な生き方や働き方を提示し、学生たちの視野を広げることが目指されています。また、今後もさまざまなイベントやインタビューを通じて、看護学生の声を反映した取り組みを続けていく予定です。
代表の野村奈々子について
岐阜大学看護学科の4年生である野村奈々子さんは、愛知県名古屋市出身。看護職の働き方に興味を抱き、現在の学びを深めるために努力を続けています。彼女は過去に数多くの受賞歴も持ち、今後の活躍が期待されています。
受賞歴の一部
- - 2019 第二回東海学生AWARD 準グランプリ
- - 2021 第17回キャンパスベンチャーグランプリ 全国大会 審査委員会特別賞
参考資料
このように、看護の日にあわせて制作される「看たまブックス」は、看護学生にとっての貴重な情報源となることが期待されています。今後も彼らの活動から目が離せません。