ジェリクルがJ-Startupに選定
東京大学に発足したバイオベンチャー企業、ジェリクル株式会社(東京都文京区、代表取締役:増井公祐)が、経済産業省が主導するスタートアップ支援プログラム『J-Startup』に選定されました。この選定は、日本国内で医学分野における革新を促進する企業にとって大きな後押しとなるでしょう。
J-Startupプログラムとは?
『J-Startup』は2018年に経済産業省、JETRO、NEDOが共同で立ち上げたプログラムで、国内の約1万社のスタートアップから、国際競争力を持ち、独自の技術やビジネスモデルで新しい価値を提供する企業を選定します。選定された企業はさまざまな支援を受けられ、国内外の大規模イベントに出展、研究開発支援、規制改革の対応、企業との連携等が可能となります。
ジェリクル社の選定理由には、医療分野における新たな治療法の開発が含まれており、特に未治療疾患の新しい治療の可能性や医療費削減への貢献が期待されています。さらに、同社の展開するテトラゲル技術は、その高い生体適合性と多様な物性の提供能力から注目されています。
テトラゲル技術の革新性
テトラゲル技術は、東京大学の酒井崇匡教授が発表した新しいゲル技術です。この技術は、4つの分岐構造を持ち、異なる物性を持つポリマーを組み合わせることで、均一な網目構造のゲルを生成します。これにより、様々な可能性を秘めた物性の調整が可能となり、従来の医療技術では実現できなかった新しい製品の開発につながります。
ジェリクル社は、このテトラゲル技術をベースに、止血材や癒着防止材、神経再生材など、多種多様な医療製品を開発してきました。また、医療以外の分野においても、この革新的な素材を活用したプロジェクトを進めています。
進化を続けるジェリクル
ジェリクル株式会社は、「ゲルで医療に革新を」とのビジョンを掲げ、次世代の医療技術を実現するために尽力しています。その特徴は極めて高い生体適合性を持ち、幅広い物性のコントロールができる点にあります。これにより、医療現場で具体的なニーズに応える製品を次々と世に送り出しています。
今後、ジェリクル社は国内外のさまざまな医療機関と連携し、テトラゲル技術を活用した新たな医療製品の開発を進め、さらに多くの臨床ニーズに応えていく方針です。日本の医療技術の底上げを図りつつ、グローバルな市場にも目を向けた活動が期待されます。
お問い合わせ
ジェリクル株式会社では、テトラハイドロゲル技術に興味がある企業や団体からの問い合わせを受け付けています。具体的な技術応用についての相談や共同研究の提案など、積極的に受け付けているため、興味のある方はぜひ連絡をしてみてください。
◾️ 会社名: ジェリクル株式会社
◾️ 所在地: 東京都文京区本郷3丁目38番10号さかえビル2F
◾️ 代表者: 増井公祐
◾️ 設立: 2018年8月1日
◾️ URL:
ジェリクル公式サイト