日本循環器病予防セミナーが仙台で開催
2024年8月23日から25日の3日間、宮城県仙台市で第36回日本循環器病予防セミナーが開催されます。このセミナーは、オムロンヘルスケア株式会社による協賛で実施され、循環器系の疾患予防に向けた新しい知見が提供されます。
日本循環器病予防学会が主催するこのイベントは、脳卒中や心不全などの疾患を予防することを目的としており、医療従事者や専門家の知識向上と研究活動の促進に寄与しています。
セミナーのテーマ
今回のセミナーのテーマは『生活習慣の「見える化」を考える』です。食事、運動、睡眠といった生活習慣の測定がどのように循環器病の予防と診断に役立つのか、実践的な議論が行われることを目的としています。
特に注目されるのは、8月24日に開催されるランチョンセミナーで、「夜間の血圧を知る、測る、理解する」と題して実施されます。名古屋大学の八谷寛教授が座長を務め、静岡社会健康医学大学院大学の田原康玄教授が登壇します。
夜間高血圧とは何か
血圧は通常、日中よりも夜間に低下しますが、高血圧の治療において見逃されがちな「夜間高血圧」が存在します。夜間の血圧が日中と同じかそれ以上の場合、重篤な健康問題になる可能性があるため注意が必要です。日本高血圧学会によると、睡眠中の血圧が収縮期120mmHg以上、拡張期70mmHg以上の場合、夜間高血圧と見なされます。
このセミナーでは、家庭で血圧を測定し、夜間の血圧状況を把握するためのデバイスが紹介される予定です。また、夜間高血圧の研究成果も発表され、参加者は最新の知識を得ることができます。
オムロンヘルスケアの取り組み
オムロンヘルスケアは、循環器事業のビジョンとして「脳・心血管疾患の発症ゼロ(ゼロイベント)」を掲げています。これは、夜間を含む家庭での血圧測定の普及に加え、心房細動などの危険な不整脈の早期発見を目的としています。
全国での健康促進に向け、簡単に測定できる血圧計や心電図記録デバイスを提供し、医療従事者や研究者と連携して、情報発信や啓蒙活動を行っています。
セミナー詳細
- - 実行委員長: 寳澤篤 先生(東北大学大学院医学系研究科)
- - 会期: 2024年8月23日(金)~25日(日)
- - 会場: 東北大学医学部6号館(宮城県仙台市青葉区星陵町2-1)
- - ランチョンセミナー日時: 8月24日(土)12:00~12:50
- - 公式ホームページ: 日本循環器病予防学会
この機会に、最新の医療情報に触れ、生活習慣の見直しを図りましょう。