越境活動支援団体
2019-03-07 10:49:46
越境活動を支える新団体「トライセクター」の挑戦と未来
越境活動を支える新団体「トライセクター」の挑戦と未来
1. 「トライセクター」設立の背景
一般社団法人トライセクターが誕生しました。この団体は、国家公務員が業務外で取り組む公益活動、いわゆる「越境活動」を支援します。設立の発起人は、官僚としてキャリアを積んだ経験を持つメンバーや人材業に精通した起業家たちです。彼らは、公務員のキャリア形成を手助けし、より良い社会を目指すためのマッチング支援に尽力します。
日本では長い間、官と民の間に高い壁が存在し、連携が名ばかりの状況が続いていました。トライセクターは、民間、公共、社会の3つの領域を超えた人材の流動性を促進し、「トライセクター人材」と呼ぶ新たな専門職の育成を目指しています。
2. トライセクターの具体的な活動内容
この団体は、国家公務員が越境活動を行う際の支援を具体的に行います。以下の3つの主な活動があります。
①マッチングサイトの構築
全ての理事が無報酬で協力し、国家公務員と民間企業や公益団体とのマッチングを行うウェブサイトを立ち上げます。公務員の専門性や希望に基づいたマッチングを実現し、互いに有益な関係を築くことを目指します。
②メンタリングとキャリア開発支援
マッチングサイトでは、地方公共団体や大学との連携により、国家公務員が希望する専門性を高められるようサポートします。さらに、専門家によるメンタリングや情報提供も行い、キャリア開発をバックアップします。
③越境学習の推進
越境活動を通じて、国家公務員は現場から学び、視野を広げることができます。このような活動が彼らの専門性の向上につながるとともに、より現実に即した政策立案を可能にします。
3. 社会的背景と必要性
近年、政府の働き方改革の一環として、国家公務員の副業や兼業が促進される流れがあります。特に2018年は副業解禁の年とされ、多様で柔軟な働き方が求められるようになりました。トライセクターは、こうした社会の変化を受け、官民の新たな連携の形を提案しています。
当団体は、越境活動を通じて得られる学習機会がキャリアにとってどれほど有効であるかを理解した元官僚たちによって立ち上げられました。「越境的学習」は、新たな知識や経験を得るための大きな手段であり、組織の枠を越えて交流することで、職業能力が高まるとされています。
4. 団体メンバーの紹介
トライセクターには、多彩なバックグラウンドを持つメンバーがそろっています。代表理事の山内絢人は、長野県出身で、官庁勤務から独立した経験を基に新しいステージで挑戦しています。副理事長の古屋星斗は経済産業省出身で、若者のキャリア支援に情熱を注いでいます。理事の秋山貫太は新規事業開発の専門家であり、地方自治体とのマッチングを担当する仲山徳音は、地域創生を目指しています。
5. おわりに
トライセクターは、官民を取り巻く環境の変化に迅速に対応し、越境活動を通じて新たな価値を創造することを目指しています。今後の活動に注目しながら、日本における官民連携の新たな形を発展させていくこの団体の動向に期待が寄せられています。
公式サイトもオープンしており、さらなる情報が更新される予定です。ぜひ、トライセクターの活動をチェックしてみてください。
会社情報
- 会社名
-
一般社団法人トライセクター
- 住所
- 東京都渋谷区広尾三丁目6番5号
- 電話番号
-
03-6447-0073