『漫画いしぶみ原爆が落ちてくるとき、ぼくらは空を見ていた』の衝撃
この度、株式会社ポプラ社から『漫画いしぶみ原爆が落ちてくるとき、ぼくらは空を見ていた』が7月16日に刊行されることが発表されました。本書は、1970年に発表された児童書『いしぶみ 広島二中一年生 全滅の記録』を原作としており、1969年に放送された広島テレビの番組「碑」を基にしています。
1945年8月6日は、広島に原爆が投下された歴史的な日です。この日、原爆の影響を受けることになる320名以上の中学生と教師たちが、爆心地から500mのところに集まっていました。彼ら全員が命を落とし、そこには物語があるのです。大怪我を負いながらも家路につこうとした子、道すがら家族と最後の対面を果たした子、必死に生きようと助けを求めた子・・・。
その一人一人の犠牲者が持つ物語は、数字や言葉では到底表現しきれません。彼らが最後まで奮闘し続けた姿は、現代を生きる私たちに原爆の恐怖と非人道性を思い起こさせるものです。
2025年は原爆投下から80年という節目の年でもあり、現在世界には戦争や紛争が頻発しています。この本を通じて、悲劇の記憶を風化させることなく、二度と同じ過ちを繰り返さないための重要性を問うていきたいと思います。
さまざまな著名人からの応援コメント
本書の発売にあたり、各界から多くの賛同の声が寄せられています。映画監督の是枝裕和氏は、「政治家が語る戦争とは異なり、名も無き人々が語る『せんそう』に耳を傾けることの大切さを教えてくれる作品」と称賛しています。
また、明治大学教授の齋藤孝氏は「全人類必読の書が漫画になった。悲惨さの中に、中学生の健気さや親子の情愛が描かれており、心を打たれる」とコメント。ジャーナリストの池上彰氏も、「犠牲になった中学生にはそれぞれの人生があり、家族がいた」と述べています。
著者プロフィール
原作:広島テレビ放送
1962年に開局した広島に本社を置くテレビ局で、核兵器の使用に反対するメッセージをさまざまな形で発信し続けています。
漫画家:サメマチオ
ネクストF大賞受賞の漫画家で、日常の機微や四季の変化に着目した作品を描いています。主な作品には『きみの家族』や『春はあけぼの月もなう空もなお』などがあります。
書籍情報
書籍名:『漫画いしぶみ原爆が落ちてくるとき、ぼくらは空を見ていた』
原作:広島テレビ放送、漫画:サメマチオ
定価:1,650円(10%税込)
発売日:2025年7月16日
書誌ページはこちら
Amazonで購入はこちら
本書を通じて、私たちの未来に影響を与える重要なメッセージが伝えられることを期待しています。