エゾウィンの30日間プレスリリース実験
エゾウィン株式会社は、2025年6月29日から7月29日までの30日間、生成AIを活用したプレスリリースの毎日投稿に挑戦しました。これは、企業や製品の認知度をどのように向上させるかという問いに基づいた前例のない試みでした。本レポートでは、この30日間の挑戦で得られたページビュー(PV)数やメディアからの反響について具体的な分析データをご紹介します。
背景と目的
「プレスリリースは、特大のニュースがあるときだけ出すもの」という常識に対し、私たちは疑問を抱きました。エゾウィンは、実際のデータに基づいて広報活動を最適化することを目指しています。そこで、日々の活動を毎日プレスリリースとして発信し続けた場合、果たしてどれほどの認知度の向上が見られるのかをデータで検証することにしました。
検証の概要
このプロジェクトは、30日間にわたってPR TIMESプラットフォームを通じて実施され、原則的に1日1本のプレスリリースを公開しました。使用したツールは、PR TIMESの分析データと複数の生成AI(Gemini、Claude)で、分析指標にはPV数、訪問者数(UU)、転載数、フォロワーの増加数などを設定しました。
分析結果
1. 継続配信の効果
このプロジェクトを通じて、認知度が大きく拡大したことがデータから明らかになりました。以下は30日間の成果のサマリーです。
- - 総ページビュー数:21,468 PV
- - 総訪問者数:21,368 UU(PV≒UUのため、ほぼ新規読者を獲得)
- - メディア転載数:833件
- - 新規フォロワー獲得:2名増の合計10名
過去のデータと比較すると、単発でのプレスリリース配信時の平均PV数は50〜100PV程度でしたが、今回の30日間の連続配信では1本あたり平均700PVを超える高数値を記録しました。この要因としては、毎日発信することによる露出機会の増加が挙げられます。
2. 人気の高い記事の傾向
30日間の中で最も読まれた記事は、企業の具体的な活動や実績を紹介しており、読者の興味を引く要素が含まれていました。以下はPV数TOP3の記事です。
- - ごみ収集の現場で、社員の「DX実感」の声。山本浄化興業、動態管理「レポサク」でチームの連携を強化。(1,549 PV)
- - エゾウィン、生成AIで全エンジニアの開発支援。(1,261 PV)
- - 「レポサク」開発体制を強化し事業基盤を拡大。(1,141 PV)
これらの記事は、具体的な数値や実績を示したため、読者の関心を集める結果につながりました。
3. アクセス推移に見る記事の寿命
次に、PR TIMESのヒートマップデータからは、記事公開後のアクセス推移が明らかになりました。初日には最大のアクセスが集中し、その後は減少。継続的な配信の必要性を示す結果となりました。
4. ビジュアル資料の重要性
また、視覚的に訴えるために、インフォグラフィックや実際の使用シーンを示す写真などが効果的であることも確認されました。これにより、情報の価値がさらに伝わりやすくなることがわかりました。
5. デバイス別の傾向
PCでのアクセスが95.3%を占め、ビジネスパーソンが業務中に情報収集を行っていることが示されました。
6. 転載とフォロワーの増加
メディアへの転載が833件で、配信を重ねるにつれて認知度が向上。新たに2名のフォロワーを獲得し、合計10名に到達しました。
AI活用の実態
当社では、AIを利用しながらプレスリリースを作成する過程を6つのステップに分けて管理しました。AIはあくまで手助けであり、最終的な判断は人間が行うことが重要です。
今後の展望
この挑戦を経て得られた数値データと体験をもとに、今後も注力していく予定です。継続的な情報発信の重要性を再確認し、私たちのサービスがより多くの人々に役立つように努力していきます。同時に、このような検証結果を、他の企業にも提供することで、役立つ情報の発信を続けていきます。