インクルーシブデザイン研究
2024-12-11 11:45:23

筑波技術大学が電通グループとともにインクルーシブデザインの研究プロジェクトを始動

筑波技術大学と電通グループの新たな挑戦



筑波技術大学が進める新たな共同研究プロジェクトが発表されました。このプロジェクトは、障害のある方々が従来のデザインプロセスから除外されてきたことに対する解決策として、彼らの視点を考慮したインクルーシブデザインをテーマにしています。筑波技術大学と株式会社電通、株式会社電通総研、株式会社ミツエーリンクスの3社が連携し、社会全体のインクルージョンを達成することを目指しています。

プロジェクトの目的と背景



2024年4月から施行される改正障害者差別解消法に伴い、企業には障害のある方々への合理的配慮を提供する義務が課せられます。このような法改正は、障害のある方を含む多様な顧客ニーズに対応するための重要なステップです。しかし、企業が新たな事業やサービスを計画する際、当事者の意見を反映することが難しく、課題となっています。筑波技術大学と電通グループは、この市場のニーズに応えるために共同研究を始めることになりました。

各組織の役割



筑波技術大学は、視覚や聴覚に障害を持つ学生が学ぶ国内唯一の大学です。情報科学やデザイン学を中心に、障害者とのコミュニケーションを円滑にするための研修を進めており、企業との取り組みも盛んです。卒業生は、多数の企業で障害者のアクセシビリティに配慮した開発やデザインに携わっています。

この共同研究では、当事者のユニークな発想を活かして企業が抱える具体的な課題に取り組む予定です。たとえば、製品デザインや人事施策、空間デザイン、サービスデザインなど、企業のニーズに応じたチームを編成し、問題解決に向けたプロジェクトを進行します。電通は全体の統括を担いながら、具体的な施策の実施には、DX推進の専門知識を持つ電通総研が技術的サポートを行います。一方、ミツエーリンクスはデジタル施策におけるアクセシビリティの改善を担当し、それぞれが連携しながら実績を積み重ねていく計画です。

インクルーシブな社会の実現に向けて



筑波技術大学と電通グループは、今後も障害のある方々の視点を事業やサービスに反映させる努力を続け、社会のインクルージョンを推進し、企業の成長にも貢献していく方針です。この取り組みは、障害のある方々だけでなく、全ての人が快適に利用できる製品やサービスを生み出すことに繋がるでしょう。

結論



新たな時代が始まろうとしています。筑波技術大学と電通グループが手掛けるインクルーシブデザインに関する研究プロジェクトは、障害のある方々が主役となり、今後のビジネスと社会にどのような変化をもたらすのか、期待が高まります。障害のある方々の声を聞き、求められるアクセシビリティを実現することで、より豊かで多様性に富んだ社会を築く一助となることでしょう。


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