2025年から始まる完全キャッシュレスバスの実証運行について

完全キャッシュレスバスの実証運行開始

国際興業株式会社は、2025年10月27日から「赤25系統ハートアイランド循環線」において、完全キャッシュレスバスの実証運行を開始することが発表されました。この取り組みは、国土交通省の「令和7年度完全キャッシュレスバス実証運行」プロジェクトの一環であり、バス業界にとって大きな意味を持つものです。

1. 実証運行の概要

この実証運行は、以下の主要な項目に基づいて実施されます：

公共交通の利便性向上

対象の路線は、赤羽駅からハートアイランドへ向かう赤25系統で、以下の三つの運行系統が含まれます：

- 赤25系統：赤羽駅東口〜ハートアイランド循環線
- 赤25-2系統：赤羽駅東口→ハートアイランド東線
- 赤25-3系統：ハートアイランド西→赤羽駅東口線

運行期間

この実証運行は、2025年10月27日から2026年1月31日までの予定です。期間中に、バスの利用者は完全キャッシュレスのサービスを体験することができます。

決済手段

決済方法としては、全国交通系ICカード（PASMO、Suicaなど）や国際興業バス回数券が利用可能で、現金での支払いは認められません。バス車内でのチャージは可能ですが、利用できるのは1000円札のみとなっています。また、東京都シルバーパスを利用するお客様は、券面を乗務員に提示する必要があります。

2. 実証運行の目的

この実証運行の目的は、完全キャッシュレスバスの導入に向けた課題と効果を検証することです。完全キャッシュレス運行には、以下のような利点があります：

- 運転士の負担軽減：運賃の収受を自動化することで、運転士の負担が軽くなります。
- 利便性の向上：利用者がスムーズに乗降できるため、定時性が高まり利用者にとっての利便性が向上します。

昨年度実施された実証運行では、「J06系統浦和美園駅〜埼玉スタジアム線」で最大99%のキャッシュレス決済比率を記録。これにより、完全キャッシュレスバスの導入が効果的であることが示されました。今回の取り組みでは、幅広い利用者層がいる生活路線において、さらなる課題発見と効果測定が目指されます。

3. 利用者へのお願い

国際興業株式会社は、完全キャッシュレスバスの実証運行において、利用者に理解と協力をお願いしています。これからの公共交通の新たな形を築くために重要なステップとなるこの取り組み。利用者のみなさまのご協力が必要です。

詳細な情報は、国際興業バスの公式HPにて随時更新される予定です。新しい交通の流れに、ぜひご注目ください。