TOHOシネマズ新ユニフォームの特徴
TOHOシネマズは、映画館業界でのデザイン革新を推進しています。全国71か所の直営映画館で働くアルバイトスタッフ向けの新ユニフォームの企画・制作を手掛けたのは、株式会社オンワードコーポレートデザインです。このリニューアルは2003年以来の大きな変化で、2025年7月18日からの着用開始が予定されています。
新しい制服デザインの背景
旧来の「シャツ+スラックス」という堅い印象のユニフォームから、私服との組み合わせが可能な「ブルゾン(上着のみ)タイプ」に変更されました。この新デザインは、TOHOシネマズが24年7月に実施した髪色自由化にともなうもので、スタッフ一人ひとりの個性を引き立てることを目指しています。これにより、様々な髪型や服装と親和性が高まり、多様な働き方にも柔軟に対応できるようになりました。
ジェンダーレスと高機能素材の採用
新制服は、性別を問わないジェンダーレスデザインが特徴です。また、使用されているポリエステル100%の高機能素材は、軽量でストレッチ性に優れており、長時間の着用でも快適です。さらに、速乾性やイージーケアにも優れ、メンテナンスの手間を軽減。実際に現場で働くスタッフのニーズを反映した実用性と快適性が両立されています。
セレクトショップ「SHIPS」とのコラボ
この新ユニフォームは、セレクトショップ「SHIPS」との共同制作によって生まれたもの。基本的な色はシンプルで落ち着いたネイビーカラーを基調とし、コーポレートカラーにあたるオリジナルテープや織りネームが施されています。この工夫により、スタッフのモチベーション向上だけでなく、リクルート効果も期待されています。
環境への配慮
さらに、旧ユニフォームは循環型リサイクルを採用し、SDGsにも貢献しています。このように、新ユニフォームはデザインの進化だけでなく、スタッフの働きやすさや環境への配慮も考えられたものといえます。
TOHOシネマズとオンワードコーポレートデザインの役割
TOHOシネマズは、映画館の経営やイベント企画を行う企業であり、代表の池田隆之氏が率いる。この会社の取り組みは、より魅力的な映画館体験を提供する一環として、新しい制服を通じてスタッフのブランド価値を高めていくことを目指しています。
一方で、オンワードコーポレートデザインは、法人向けのユニフォームやセールスプロモーションに特化した企業であり、顧客ブランド支援のプロフェッショナルとして60年以上の歴史を持っています。多様な業界にわたる2,000社以上の企業に対する実績と知識を生かし、新ユニフォームに対しても高い期待が寄せられています。
この取り組みは、単なるコスチューム変更を超え、スタッフ一人ひとりが映画館の顔として、自らの個性を発揮できるような環境づくりに寄与することが期待されています。私たちの映画体験をより良いものにするための重要な一歩となるでしょう。