ニッタ株式会社、新たに除菌剤「QTエタノール」シリーズを拡充
大阪府大阪市に本社を置くニッタ株式会社は、製薬業界向けの除菌剤「QTエタノール」のラインアップを強化し、新たにシリーズ化しました。この新シリーズは、無菌セクションでの製造環境維持に必要不可欠な製品として、エタノールを基にした変性除菌剤を提供します。
増加する製薬業界のニーズ
製薬業界では、バイオ医薬品の開発と製造の増加に伴い、市場の需要が高まっています。その中で、無菌環境の維持は製品の安全性確保のために欠かせない要素となっています。自動化やクリーンルーム化の進展、さらには国際的な製薬基準の厳格化により、適切な除菌技術と製品のニーズが一層強まっているのです。QTエタノールは、こうした過酷な環境において、清掃及び消毒作業をより効果的かつ安全に行う手助けをします。
QTエタノールの特長
「QTエタノール」は、以下のような特長を持つ除菌剤です:
- - 多重包装・滅菌仕様:外部からの微生物の侵入を防ぐ構造です。
- - 成分配合:70%の変性アルコール(SDA)と30%のUSP WFIを混合した液体で、メタノールフリーとなっています。
- - 使用期限:製品は最大3年間の有効期限を持ち、含侵ワイパーは2年間使用可能です。
- - 証明書提供:COA(分析証明書)には成分規格、γ線による滅菌情報、LAL試験結果が含まれています。
幅広い用途
QTエタノールは、特に無菌エリアでの使用に適しており、以下の用途があります:
- - 床、壁、天井のクリーニング
- - 機器のクリーニング
- - 手指消毒
- - グレードAおよびBエリアの作業
新しい製品バリエーション
さらに、新たに投入される製品には以下が含まれます:
- - バッグインボトルタイプ:液剤と空気が直接接触しないため、より安全に使用できます。
- - エアゾールタイプ:液剤と圧縮空気もフィルタ滅菌済みで、逆さまでも使用可能です。
- - 含侵ワイパー:繊維や粒子の放出が最小限に抑えられているため、ISOクラス4~7のクリーンルームでの使用に適しています。
- - ガロンタイプ:待望の大容量(約3.8リットル)。クリーンルームや医療・製薬施設での大規模消毒に対応しています。
販売開始日と問い合わせ
新しいQTエタノールシリーズは、2023年11月28日より販売開始予定です。製品に関する詳細情報やご質問は、ニッタ株式会社のクリーンエンジニアリング事業部機器営業部までお問い合わせください。連絡先は以下の通りです:
企業概要
ニッタ株式会社は1885年に設立され、様々な産業向けの革新的な製品を提供しています。現在、伝動用ベルトや食品用ロボットハンド、感圧センサシートなど、多岐にわたる技術を展開しており、クリーンエンジニアリング分野でも注力しています。企業についての詳しい情報は公式サイトをご覧ください。