Sasuke Financial Lab、12億円を調達し保険業界再構築に挑む

Sasuke Financial Labが12億円の資金調達を実施

デジタル保険代理店「コのほけん！」を運営するSasuke Financial Lab株式会社は、2024年の5月22日付けで、約12億円の資金調達を完了したと発表しました。この資金は、Brand New Retail Initiative Fund 投資事業有限責任組合（運営：イノー・アソシエイツ株式会社）を引受先とする第三者割当増資によって確保されました。これにより、同社の累計調達額は約32億円に達しました。

新たなステージへの道のり

Sasuke Financial Labは、顧客データやAI技術を最大限に活用し、高品質なコンサルティングの提供を目指しています。顧客自身が納得して保険を選ぶことができる環境の構築がその目的です。2025年には、保険比較サイト「ナビナビ保険」を運営する株式会社エイチームフィナジーを完全子会社化する計画も発表しており、保険販売チャネルの多様化を通じて顧客接点を拡大する意欲が伺えます。

今回調達した資金は、以下の領域に重点的に投資される予定です。

- 保険販売領域におけるAI技術の開発
- マーケティング基盤の強化
- ライフコンサルタントの採用・育成強化
- 保険代理店のロールアップM&Aの推進
- 保険業界向けDX・マーケティング支援事業の拡大

デジタルとリアルの融合を進めることで新たな流通モデルを確立することが同社の目標です。

Brand New Retail Initiative Fundの概要

これまで投資を行ってきたBrand New Retail Initiative Fundは、100億円規模の資金を持ち、健康、医療、教育、金融など幅広い分野への投資に注力しています。運用期限は2031年12月末まで設けられており、アーリーステージからシリーズAの企業に対しての投資が行われます。

Sasuke Financial Labの使命と今後の展開

Sasuke Financial Labの使命は、「自分に合った保険を自分で選べる世界」を実現することです。デジタル技術を駆使した「コのほけん！」は、保険の見積もりから申込までのプロセスをデジタル化し、ユーザーにとって直感的に操作しやすい設計がなされています。イラストやインフォグラフィックスを使用し、保険の複雑さを軽減し、口コミや専門家のコメントを充実させることで、利用者が信頼できる情報を提供しています。

さらなる競争の激化が予想される保険市場において、Sasuke Financial LabはAIを活用し、革新的なビジネスモデルの確立を目指すことで、一歩先を行く企業としての地位を築いていく意向です。

企業情報

Sasuke Financial Lab株式会社は、2016年3月に設立され、東京都千代田区に本社を構えています。主な事業はデジタル保険代理店事業および保険業界向けのDX、マーケティング支援を行っており、業界内でのデジタル技術の進展を先導しています。また公式SNSやYouTubeチャンネルを通じても、ユーザーとのコミュニケーションを大切にしています。

今後の展望に期待が寄せられるSasuke Financial Labがどのような新しい価値を提供していくのか、ぜひ引き続き注目していきたいところです。