メバル養殖の挑戦
2024-12-18 17:06:22

岡山理科大学が啓発する新たなメバル養殖の試み

岡山理科大学が啓発する新たなメバル養殖の試み



岡山県北部に位置する岡山県立東岡山工業高校では、岡山理科大学の支援のもと、革新的な水産養殖の取り組みとしてアクアポニックスが実施されています。この手法は、水産養殖と植物栽培を統合した循環型農法であり、環境に優しい生産システムを目指しています。

初出荷の実現



2023年12月16日、このプロジェクトの一環として育てられたメバルが初めて出荷されました。出荷先の料理店「遊食房屋」では、早速煮つけとして調理され、その美味しさが注目されました。

このメバルは、昨年の7月に岡山理科大学から提供された約50匹の稚魚を東岡山工業高校の実習室に収容し、育てられたもので、最初は50グラムほどでしたが、成熟する過程で最大188グラム、全長19.7センチまで成長しました。初回の出荷では、適した環境で育てられた30匹が選ばれました。

生徒たちの挑戦と成果



初出荷の報告会では、工業高校の藤原亨祐校長が生徒たちの努力を称賛し「今後はもっと多様な魚の養殖にも挑戦していきたい」と力強いメッセージを送ります。また、アクアポニックスの技術的指導を行う山本俊政准教授も全国初の試みであり、この取り組みは新たな工業高校の未来を切り開くものだと確信を持ち、さらなる成長を促しました。

生徒たちによる研究発表では、循環型の農法の仕組みとして、魚の排出物から植物の栄養を生成し、再度清浄化された水を飼育水として利用するサイクルが紹介されました。この経験から得た教訓として、「油断や過信は禁物」であることを強調し、繊細な水質管理の重要性が語られました。

美味しさの評価と出荷後の様子



初めての試食では、生徒たちが育てたメバルの味に感動し、「脂がのっていて甘い」「くさみがまったくない」と絶賛しました。育てた魚がその場で調理され、参加者や考案者たちもその美味しさに満足する様子が見られました。

さらに、同店で提供された匠海メバルの煮付けは(税込み495円)完売。参加者たちはその味わいに喜び、出荷されたメバルの成功を祝いました。

宇宙への挑戦も視野に



このような取り組みが進化する中、東岡山工業高校は宇宙養殖に向けた「東工アルテミス・プロジェクト」もスタートしており、幻の高級魚「タマカイ」の養殖に挑戦しています。これにより、将来的には宇宙での食料生産に道を開くことを目指しています。

このプロジェクトは、工業高校生が新たな挑戦を通じて成長し、地域と結びつきながら未来の可能性を広げていることを示しています。メバル養殖の試みは、単に水産物の出荷にとどまらず、生徒たちの学びや成長にも寄与しています。今後の展開が楽しみですね。


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