国産ドライシッパー「V-CRYO」の開発を進める真空断熱研究所
真空断熱研究所(本社:三重県)は、独自の真空断熱技術を活用し、国産低温輸送容器「V-CRYO」の開発を進めています。本製品は再生医療やバイオ研究の進展に対応し、冷凍状態で細胞や研究試料を安全に輸送するための技術です。
開発の背景と必要性
近年、再生医療やバイオテクノロジーの発展により、医療現場での低温輸送の需要が急増しています。特に細胞やその他のバイオサンプルは、温度管理が極めて重要です。しかし、現行のドライシッパーの多くは海外製であり、供給の安定性や納期、国内での技術蓄積の観点から日本の研究者たちは課題を抱えています。これらの問題を解決するため、真空断熱研究所では国産のドライシッパーの開発に挑戦しています。
V-CRYOの特長
V-CRYOは、液体窒素を安全に保持できるよう設計されています。このドライシッパーは、気相式液体窒素容器であり、万が一倒れても液体窒素をこぼすことなく安定した低温環境を保ちながら、輸送が可能です。社内試験では、マイナス180℃の環境下でも72時間以上の温度維持が確認されています。また、大口径設計(Φ125)を採用することで、従来のサイズでは収まらない大きな対象物も輸送できるようになっています。
メディカルメッセ2026での展示
この新しい技術をさらに多くの人に知ってもらうため、真空断熱研究所は2026年3月16日から17日まで開催される「メディカルメッセ2026」に出展し、V-CRYOの試作機を展示します。会場は三重県ブース内のA-5で、来場者には実際にその技術を見て触れる機会が提供されます。
三重県の支援と感謝の意
このプロジェクトは、三重県の「ヘルステック実証支援事業」に採択されており、県の支援のもとで進められています。同支援事業は、医療分野における革新的な技術やサービスの実証を促進するものであり、真空断熱研究所の国産ドライシッパー開発を強力に後押ししています。
代表者のコメント
株式会社真空断熱研究所の代表取締役中村圭介氏は、今回の展示を通じて「真空断熱技術を活用した低温輸送の国産化を目指し、医療・研究分野への貢献を続けていきたい」と述べています。技術の普及を通じ、多くの研究者や医療関係者にこの新たな技術を知ってもらうことに期待を寄せています。
お問い合わせ
この革新的な技術に関するお問い合わせは、真空断熱研究所の公式ウェブサイトから受け付けています。また、同社は小型耐熱温度ロガーV-THERMOシリーズなども手掛けており、技術者たちのニーズに応える準備が整っています。
真空断熱研究所公式ウェブサイト