大学生向けのコーディング試験対策イベントが開催
2024年12月2日、株式会社ハイヤールーとフリー株式会社は共同で、大学生向けのコーディング試験体験イベントを実施しました。このイベントは、ITエンジニアを目指す学生に向けて、緊張するコーディング試験を体験し、攻略法を学ぶ機会を提供することを目的としています。
コーディング試験への苦手意識を払拭
一般的に、コーディング試験は「難しい」「怖い」と感じられがちです。企業側も、技術者を選考する際には高いハードルを設けており、その結果としてミスマッチが発生することが多々あります。実際、8割以上の企業は採用時にミスマッチを経験し、これにより500〜700万円の損失が発生すると言われています。
ハイヤールーとfreeeは、こうしたミスマッチを軽減するために、学生にコーディング試験を正しく理解してもらうイベントの開催に至りました。この試験の目的や意義を伝え、受験に対する意識を前向きに変えることが狙いです。
参加者の様子とプログラム
イベントに参加したのは、2026年3月または2027年3月に卒業予定の大学生や大学院生たち。彼らはIT企業への就職を目指してさまざまな背景を持つ若者たちで、プログラミング経験がある人やこれからエンジニアを目指す人が集まりました。
最初にコーディングテストの目的について、ハイヤールーの溝上氏が説明しました。ここでは、企業がコーディングテストを行う意図や、技術者に求めるスキルについて詳しく解説。「テストは単なるふるい落とすためのものでなく、プロセスを観察するためのもの」とし、受験者が不合格になることを恐れすぎないよう伝えました。
さらに、freeeのエンジニアからは模擬問題の解き方が解説されました。コーディング試験に臨むにあたって、どのように準備をすればよいのか、さらに興味深いことに、アルゴリズムを習得することが実務にもどのように役立つかについて具体的なアドバイスがありました。
実践的な学びの場
解説の後は、freeeのエンジニアによるライブコーディングのデモが行われました。参加者は、エンジニアがどのように問題を読み解き、解法を導き出していくのかを間近で観察しました。エンジニアでも全ての解法を覚えているわけではなく、技術ブログやドキュメントを参照しながら進めるプロセスを見ることで、参加者は大きな刺激を受けたことでしょう。
ハイヤールーのビジョン
ハイヤールーは、『日本を再びモノづくりで一番へ』を掲げています。日本がかつて持っていた技術力やモノづくりの力を復活させるため、エンジニアの採用や育成に力を入れており、特にコーディング試験を通じた適切なスキル評価を重視しています。これにより、本来の力を引き出し、新たな製品開発やチャレンジを実現していく未来を考えています。
エンジニアを目指す学生たちにとって、今回のコーディング試験体験イベントは自信を持って就職活動に臨むための貴重な経験となったことでしょう。今後もこのような取り組みを通じて、学生が自らのキャリアを切り拓く手助けをしていくことが期待されます。