旭化成メディカルが推進する革新技術
旭化成メディカル株式会社は、2023年11月25日より「FIZE kUO 自動尿量モニタリングシステム」の日本国内での販売を開始することを発表しました。このシステムは、イスラエルのFIZE Medical Ltd.によって開発された革新的な医療機器であり、膀胱留置カテーテルを利用した尿量の自動測定を実現します。
進化した尿量測定法
「FIZE kUO」は、成人及び小児患者に対し、尿量を連続的に測定し、デジタルデータとして電子カルテなどに送信します。尿量は、腎機能と血液動態の安定性を示す重要な指標ですが、従来の方法では手動で確認することが一般的でした。これにより、医療スタッフの負担が増加し、手入力による誤りが生じるリスクも高まっていました。
この新型システムは、内蔵された圧力センサーが尿を感知し、ポンプで排出されることでリアルタイムに高精度な尿量を測定します。さらに、0.1mL単位で小さな尿量も計測可能で、従来の測定法とは一線を画す精度を誇ります。また、Foleyカテーテルやチューブ内の閉塞を検知する機能を備えており、閉塞が発生した際には医療スタッフにアラートを通知します。
医療の質と安全性の向上
本製品の導入により、医療スタッフは定期的な目視確認から解放され、デジタルデータを基にした迅速な判断が可能になります。それにより、体液バランスの把握を補助し、治療方針の決定をサポートします。さらに、医療現場におけるヒューマンエラーを減少させることが期待され、感染症患者に対する対応でもリスクの低減に寄与します。
旭化成メディカルの未来のビジョン
旭化成メディカルは、集中治療領域における新たな課題に対して、ボーダーレスな革新技術を導入し続け、医療スタッフの業務負担の軽減を目指しています。「FIZE kUO」は、2024年に販売開始された気管内チューブカフインフレータ「TrachFlush」に続く、集中治療環境に向けた新たなソリューションです。
今後も患者の命の安全を守るため、そして医療環境の質を向上させるために、革新的な製品やサービスの提供に努めていきます。このような取り組みを通じてより良い医療現場の実現に貢献し続けます。
会社情報
FIZE Medical Ltd.は、2014年に設立されたイスラエルの医療機器企業で、リアルタイムで尿量を測定する技術を開発しました。腎機能の可視化や体液管理の最適化を目指し、医療現場のケアの質を向上させることを目指しています。公式ウェブサイトは
こちらです。
製品情報
- - 販売名:FIZE kUO 自動尿量モニタリングシステム
- - 一般的名称:再使用可能な尿流量計
- - クラス分類:クラスⅠ(一般医療機器)
- - 製造販売届出番号:13B1X10145202501