包丁の切れ味を引き立てる、紀州材のまな板の魅力
料理の効率と楽しさを向上させるために必要なものの一つが、優れたまな板です。株式会社杢美(モクハル)は、和歌山県新宮市を拠点とし、紀州材のヒノキを使用したまな板づくりに情熱を注いでいます。その切れ味は包丁の性能だけで決まるものではありません。包丁を見直すだけでなく、根本的な道具であるまな板の重要性に目を向けてみる必要があるでしょう。ここでは、杢美のまな板の特徴とその背景に迫ります。
一枚板へのこだわりとものづくりの姿勢
杢美のまな板は、合板ではなく、一枚の木から切り出した一枚板仕様です。この手法により、木材の質感や表情を最大限引き出すことができます。また、無添加・無塗装で仕上げることで、木本来の特性を損なわないよう配慮されています。木目や香りに個体差が生まれるのは自然素材ならではの魅力。これを均一性ではなく、個性として楽しむことを大切にしています。
特に厚みは25mmに設定しており、適度な重さと安定感を持っています。従来はより薄いまな板が流行していましたが、杢美は反りを抑え、長持ちする道具を提供するためにこの厚みを選びました。試行錯誤の結果、これが「重さ・使い勝手・耐久」のバランスが最も良い寸法であると自信を持っています。
利便性と実用性の両立
杢美のまな板は見た目が美しいだけでなく、実用性も重視されています。木材特有の優しい刃当たりや、安定した厚み・重量感は料理中のストレスを軽減し、食材を切る際の音や感触にも配慮されています。包丁の刃を優しく受け止めることで、切れ味を保ちやすいのも嬉しいポイントです。これらは数値では測れない部分ですが、使うたびにその違いを実感でき、多くの利用者に支持されています。
紀州の恵みと職人の技
和歌山県は「紀州・木の国」として知られており、豊かな自然環境の中で育まれた良質な木材の宝庫です。杢美が使用する紀州材ヒノキは、時間をかけて成長し、自然の恩恵を受けた木材です。職人は製材の工程で、素材の状態を一つ一つ目視確認し、適した木材を選び抜きます。木は一本ごとに性質が異なるため、均一に扱うことはできません。だからこそ、個体差に向き合いながら「長く使える道具を、確かな素材で」という理念が生まれるのです。
環境への配慮と持続可能な未来
日本の森林は荒廃が進み、災害リスクが高まっている現状があります。国産の木材を積極的に利用することは、この課題に対する解決策の一部であると考えています。木材は再生可能な資源であり、伐採後に植林されることで持続可能な循環が生まれます。製品として使用することで長期間炭素を固定できるため、「木を使うこと」は「森を守ること」に繋がります。
杢美はその活動を通じて、健全な森林維持に貢献し続け、企業としての社会的責任を果たしていく所存です。
株式会社杢美のまな板は、ただのキッチンツールではありません。料理を楽しむための大切なパートナーとして、手に取ってみる価値があります。興味がある方は、ぜひ
公式HPをご覧ください。