NTTデータと阪神高速、実証実験を延長
株式会社NTTデータと阪神高速道路株式会社は、「Well-Moving Society」の実現に向けて、交通マネジメント技術を活用した実証実験の期間を2025年12月14日まで延長することが決定しました。この実証実験は、2025年6月18日に大阪・関西万博の開催期間中に開始され、スケジュール管理アプリ「Welmos Agent」などを通じて、交通と情報の融合による行動変容を促す取り組みが行われています。
実証実験は当初、大阪・関西万博の開催期間限定で行われる予定でしたが、多くの利用者からのフィードバックを元に、サービスの継続的な改善が実施され、現在では多くの利用者がこのサービスを使っています。新機能として登場した「渋滞予報カレンダー」は、阪神都市圏における道路の混雑を30日先まで予測し、利用者の外出計画に役立つ情報を提供しています。
実証実験の背景
2015年6月からスタートしたこの実証実験は、交通デジタルツイン「RASiN」を活用し、阪神都市圏内の高速道路および主要一般道路の30日先の交通状況を予測することを目指しています。同時に、ユーザーの行動変容についても研究が行われています。実証実験の延長は単なる期間延長にとどまらず、サービス品質の向上に向けた重要なステップとも捉えられています。
特に、利用者の意見を反映させながら、「Welmos Agent」や新たに導入した「渋滞予報カレンダー」を通じて、実証実験の終了までの間、サービスのさらなる向上が進められます。
実証実験の新機能
実証実験の延長に伴い、サービスの品質向上が期待されております。特に「Welmos Agent」では、交通デジタルツイン「RASiN」による予測を基に、行動変容によって得られる社会貢献スコアの導入が進められています。これにより、総旅行時間の短縮、CO₂排出量の削減、事故リスクの低減といった社会的効果が測定されます。
新たに加わった「渋滞予報カレンダー」は、阪神圏の渋滞状況を30日間先まで可視化し、外出予定を立てる際の格好の目安となります。この機能により、利用者は混雑を避けるための計画が立てやすくなります。
Welmos Agentの特長
- - スケジュール連携: 日常利用しているスケジュールアプリとの連携が可能で、経路検索の手間を軽減。
- - 交通予測機能: 「RASiN」と連携し、阪神都市圏の30日先の交通状況を予測、利用者に事前に知らせます。
- - 社会貢献スコア: 登録した移動計画を基に、地域社会への貢献度がスコア化され、渋滞回避に寄与するルートの選択が可能。
今後の展望
株式会社NTTデータと阪神高速は、得られた知見を元に、外部サービスとの連携を強化し、「Well-Moving Society」の実現を目指します。今後も新たな価値創出に向けた取り組みが進められ、利用者にとってより便利で効果的な交通サービスが展開されることが期待されます。
詳細は、プロジェクト特設サイトや「Welmos Agent」の特設サイトをご覧ください。
プロジェクト特設サイト
Welmos Agent特設サイト