「うちゅうニュース」: 野菜嫌いを克服するための楽しい試み
2023年8月20日、味の素株式会社は、絵本作家・イラストレーターのヨシタケシンスケ氏とのコラボレーションで新たな取り組みを発表しました。タイトルは「うちゅうニュース」。このプロジェクトは、「野菜の日」である8月31日を前に、親子で野菜に興味を持ってもらうことを目的としたものです。
ユーモラスな視点からのアプローチ
「うちゅうニュース」では、宇宙人が地球上の「やさいもんだい」、つまり子どもたちの野菜嫌いをユーモラスに取り扱います。大人は子どもに栄養の重要性を伝えようと努力する一方で、子どもは過去の経験から野菜に対して否定的な思いを抱くこともあります。このストーリーは、宇宙人の視点を通じて、双方の意見や本音を明らかにし、互いの理解を深めていく様子を描いています。
宇宙人は、子どもと大人の意見をまとめ、両者に理由があることを認めます。そして、「まずは野菜に興味を持つこと」が、関係改善の第一歩であると提案します。このように、ストーリーは単なる楽しみではなく、親子でのコミュニケーションのきっかけを促す内容となっています。
新しい「苗ポット」体験の提供
また、このプロジェクトの一環として、読者は「うちゅうニュース」の紙面を使ってオリジナルの「苗ポット」を作ることができます。この苗ポットを使えば、実際に野菜を育てる経験ができ、子どもたちの野菜への興味を引き出すきっかけになるのです。土を入れて種を蒔き、水をやりながら成長を見守ることで、自然と愛着が生まれ、自分で栽培する楽しさを体験できます。
この苗ポットは、自由研究のテーマとしても最適であり、親子で「どのくらい大きくなったか?」や「葉っぱの形はどうか?」といった会話をすることもできます。
野菜摂取の現状と社会貢献
最近の調査によれば、子どもたちの野菜摂取量は推奨基準に遠く及ばないことが示されています。「うちゅうニュース」は、こうした現状を受けて「子どもの野菜嫌い」というテーマに真正面から取り組んでいます。無理に食べさせるのではなく、先ずは興味を引くことで、自然と野菜を受け入れやすくなるようなアプローチを目指しています。
ヨシタケシンスケ氏の思い
「うちゅうニュース」の発表に際し、ヨシタケシンスケ氏はコメントを寄せました。彼は、子ども時代に野菜を食べるように強制されることが苦痛だった経験を振り返り、子どもたちの意見が無視されがちな現状に疑問を呈しました。今回のプロジェクトで、子どもの意見を発信できることに満足感を得ているとのことです。
未来への期待
味の素株式会社は、この取り組みを通じて、少しでも多くの子どもたちが「野菜と仲良くなる」ためのきっかけを持てることを願っています。そして、親子で楽しく話し合いながら、一緒に育てるという体験が全国の家庭で広まることを期待しています。
この新たな試みは、ただの啓発活動にはとどまらず、読む・育てる・観察する・食べるという、全てのプロセスを通じて生命の大切さを子どもたちに伝えることを目指しています。
ぜひ、8月20日から公開される「うちゅうニュース」をお楽しみください!詳細は
こちら からご覧いただけます。