アイサンテクノロジーが新たに長崎市にDX拠点を設立
アイサンテクノロジー株式会社は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を目的に新たな拠点として「長崎DXラボ」を設立することを発表しました。このプロジェクトは、2025年8月1日に開始される予定で、長崎市がその舞台となります。
調印式の概要
2025年4月14日、長崎県庁で行われた調印式には、長崎県知事の大石賢吾氏、長崎市長の鈴木史朗氏、そしてアイサンテクノロジーの代表取締役社長である加藤淳氏が出席しました。これにより、長崎DXラボの開設が正式に決定いたしました。
「長崎DXラボ」の詳細
「長崎DXラボ」は、長崎市出島の出島交流会館10階に位置し、主な事業内容は以下の通りです。
- - 社内システムの開発・運用・保守
- - 自社製品・サービスの開発・運用・保守
- - 自動運転関連システムの開発など(段階的に実施予定)
開設準備として、2025年2月1日には準備室が設置され、計画としては最初は社内システム運用の第2拠点として機能し、将来的には自社開発する測量や不動産登記向けのソフトウェア開発の拠点ともなることを目指しています。また、5年間の雇用計画として、13名の雇用を創出する予定です。
拠点設立の背景
アイサンテクノロジーは、事業環境の大きな変化に対応するため、DXを活用することが中期的な課題としています。本社が所在する愛知県は、もしもの場合の災害リスクを考慮すると、新たな拠点を長崎に設けることは戦略的な選択であると言えます。
長崎県は、地元の大学や高等専門学校から多くの優れたIT関連人材を輩出している地域であり、震度6弱以上の地震が発生する確率も低いといった安心材料があります。これにより、アイサンテクノロジーは長崎でのDX人材の確保と、産学官連携の強化によるイノベーションの創出を目指しています。
官公庁からの期待の声
調印式では、長崎県の大石知事が「長崎市を選んでいただき、光栄に思います。長崎の大学から優秀な人材を育成し、質の高い雇用を生み出すことに期待しています」と述べました。また、鈴木市長も「IOTデジタル産業を重点分野として位置付けており、アイサンテクノロジー様がその中心的存在になることを期待しています」とコメント。
加藤社長も「長崎での拠点設立を非常に意義深く考えており、ここでの事業展開を通じて地域と共に成長していきたい」との意向を表明しました。
今後の展望
長崎DXラボは、単なる技術拠点に留まらず、地域経済の活性化や次世代IT人材の育成に寄与することが期待されています。アイサンテクノロジーは、地域と手を携えながら、未来の産業をリードしていく存在になることを目指しています。これからの発展が非常に楽しみであり、地域住民にとっても大きなチャンスを提供するプロジェクトとなるでしょう。