医療機器に関する医師の認識
株式会社インテージヘルスケアが実施した調査によると、全国の医師900人のうち「医療機器の情報を取得する主な方法は何か?」という問いに対して、78%が「直接営業」と回答しました。この結果は、過去の調査とも傾向が変わらず、医療機器に関する情報収集のスタンダードとして「直接営業」が定着していることを示しています。
情報収集の方法
2026年6月実施の調査では、医療機器に関する製品情報を得る手段として「院内説明会」が12%、また「Web講演/インターネット」は16%と、いずれも直接営業に比べると少数派です。これにより、医療現場において、リアルな交流がいかに重要であるかが明らかになりました。医師たちは、製品情報を確実に理解するためには、直接対面した営業担当者からの情報提供をより信頼できると考えている様子が伺えます。
印象に残る医療機器メーカー
次に、医師に印象に残る医療機器メーカーについて尋ねた結果、心臓血管外科及び消化器外科のカテゴリーでTOP3が変動しました。心臓血管外科部門では、日本ライフラインがトップを獲得し、エドワーズが前回のランキングから急上昇して2位となる一方、消化器外科部門ではオリンパスが3位にランクインしました。
この変化からも、医療機器業界の競争が激化していることが見て取れ、各社の取り組みが医師たちにどのように評価されているのかが注目されます。特に、印象に残る企業の選定基準としては、製品の品質や性能だけでなく、営業担当者のサポート能力も大きな要因となっているようです。
医師が期待するサポート
調査において医師たちが医療機器メーカーに最も期待していることは、現場での支援及び技術的なアドバイスという結果でした。この項目は全体で最も期待値が高く、次いで「問い合わせやトラブルに対する迅速なレスポンス」が続きました。このことから、医師たちは単に製品を販売するだけではない、継続的なサポートを必要としていることが強く浮かび上がります。
特に消化器内科においては、最も期待される項目が再度TOP3の医療機器メーカーに占められており、医師側からの信頼関係が確立されていると考えられます。医療機器メーカーの営業担当者は、自らの臨床的なスキルを高め、信頼を築くことが求められる時代に突入していると言えるでしょう。
デジタル化の進展とその影響
このようなニーズが高まる中、デジタルマーケティングやオンライン面談が普及しているにも関わらず、医師たちが強く求めるのは「実際の臨床現場での支援」であるという点は、今後の医療機器業界においても重要なテーマとなります。製品情報を伝えるだけではなく、臨床における具体的なサポートが、医師たちの信頼を獲得する鍵となりそうです。
株式会社インテージヘルスケアは、2024年7月から「デバイス&デジタルヘルス」という専門グループを新設し、医療機器・医薬品の情報入手状況を引き続きウォッチしていく方針です。医療現場のニーズを捉え、確かな信頼を立ち上げるために、さらなる取り組みが期待されます。