大きいサイズアパレル「サカゼン」が介護ユニフォームを初プロデュース!
東京都中央区に本社を置く坂善商事株式会社(以下、サカゼン)は、社会福祉法人櫻灯会(東京都西多摩郡)と共同で、介護施設職員向けのユニフォームを開発しました。
サカゼンが展開するオリジナルブランド「HYBRIDBIZ」のデザインや機能性素材を採用し、介護職員からの要望を反映したオーダーメイドユニフォームとなっています。サイズはXXSから5Lまでの9サイズ展開で、6月から櫻灯会が運営する複数の介護施設で着用が開始されています。
介護現場のニーズに応え、プレミアムなユニフォームを開発
近年、介護業界では働く人々の快適性とモチベーションを高めるためのユニフォームの重要性が高まっています。サカゼンは、介護現場のニーズを満たすだけでなく、介護職員が自信を持って着用できるデザイン性の高いユニフォームを目指し、櫻灯会と協力しました。
櫻灯会が特に重要視したのは、「入居者様が安心して生活できる環境づくり」と「従来の介護施設ではなく、プレミアム感のあるホテルのような施設を目指したい」という点でした。両社は1年をかけて共同開発を行い、この思いを形にしたユニフォームが完成しました。
大きいサイズアパレルのノウハウを活かした機能性とデザイン
サカゼンは、介護ユニフォームに求められる機能性と要素を取り入れながらも、見た目やサイズ感、そして櫻灯会が求めるプレミアム感を演出するために、オリジナルブランド「HYBRIDBIZ」として介護に特化したユニフォームを一から制作しました。
大きいサイズアパレルでは、普通サイズよりも型紙や機能、素材選定など多くの課題があります。今回のユニフォームには、サカゼンが培ってきた大きいサイズアパレルのノウハウがすべて注ぎ込まれています。
介護職のニーズに応えた機能性とデザイン
ユニフォームは、介護職の特性とスタッフからの要望を踏まえ、最適な素材が採用されています。トップスとボトムスには、「コードレーン組織」を採用し、機能性とファッション性を両立しています。
「コードレーン」は、細かい畝が特徴で肌への接地が少なく、速乾性に優れています。撥水加工も施されているため、介護職務中の汚れや濡れにも簡単に対応できます。冬場の気温差に対応するため、「アムンゼン組織」のカーディガンも用意されています。
デザイン面では、多くのものを収納する必要があるユニフォームのポケットを大きく設計し、使いやすさを追求しました。また、屈んだ時にお尻が目立たないように、トップスの後身頃は少し長く設計されています。汚れが目立ちやすい襟裏にはチェック柄の別生地を貼り、清潔感を保てるように工夫されています。
トップスはゆったりとしたシルエットでトレンド感を出し、パンツは足元がすっきり見えるように細部までこだわりました。すべてのアイテムに櫻灯会を象徴する「桜」刺繍が施され、世界に一つだけのユニフォームが完成しました。
社会福祉法人櫻灯会とサカゼン、それぞれの想いが詰まったユニフォーム
社会福祉法人櫻灯会の櫻井眞里理事長は、「当法人の理念である『人と社会に心安まる灯りをともす』に基づき、ご利用者様を第一に考え、仲間と共に今日まで努力して参りました。その人がその人らしく生きるために、求められるサービスを精一杯提供してゆく。それこそが最高のサービスであると信じます。職員が提供している一流のサービスを制服に体現させることは出来ないかと考え、デザインから作成までをサカゼンさんに依頼しました。当法人の思いを細部にわたって丁寧にヒヤリングしていただき、すばらしい制服が完成しました。職員一同自信をもってサービス提供にあたっております。」とコメントしています。
坂善商事株式会社の取締役商品本部本部長の村上進平氏は、「この度、櫻灯会さまの介護ユニフォーム制作を手掛けることができ、大変嬉しく光栄に感じております。約1年にわたり両社で話し合いを行い、機能性、デザイン性と細部にまでこだわりを持ったユニフォームを完成させることができました。当社の主力ブランド『HYBRIDBIZ』で介護ユニフォームを実現できたことは、ブランド開発の苦労を考えると誠に感慨深いです。当社として今後も「HAVE FUN AND HAPPINESS #全ての人に楽しさと幸せを」というミッションのもと、地域社会へ貢献できる取り組みをより一層増やしていきたいと考えています。」と述べています。
「HYBRIDBIZ」が目指すもの
2013年に誕生した「HYBRIDBIZ」は、ビジネススーツでもカジュアルウエアのような動きやすさとリラックス感を兼ね備えつつ、シルエットは美しく決まるというコンセプトのもとに開発されたサカゼンオリジナルブランドです。
ブランド名は、2つ以上の機能を組み合わせた素材や仕様の商品を特徴とすることから名付けられました。ブランド誕生から11年目を迎える今年は、スーツなどの限定的なビジネスウエアだけでなく、「全ての働く人の生活を豊かにするトータルビジネスブランド」として新たなスタートを切ります。今回の介護ユニフォームとのコラボレーションは、その第一歩となります。
サカゼンと櫻灯会、それぞれの取り組み
サカゼンは、1956年創業のアパレル専門店です。普通サイズから大きいサイズまで、カジュアルからビジネスまで幅広いアパレルと小物を、関東を中心に約30店舗展開しています。ヨーロッパから直接買い付けたインポート商品も、幅広いサイズを取り扱っています。また、お客様からの要望が多かった大きいサイズの入院・介護ウエア「おもいやり肌着」シリーズも展開しています。
「#全ての人に楽しさと幸せを」をミッションに、お客様と従業員に対して、常に楽しい「ワクワク」を提供し、社会全体に「シアワセ」を提供することを目指しています。
櫻灯会は、東京都で社会福祉事業を営む社会福祉法人です。自分たちの事業がほんとうに小さな灯(あかり)になり、一人でも多くの人に、温かみと、ぬくもりと、ほんのわずかな希望を与えることができれば、どれほどすばらしいことかと考え開業しました。考えに共鳴する仲間とともに、一人一人の利用者様の一日を大切にして、利用者様やそのご家族に満足いただけるサービスを提供し続けるよう、弛みない努力を重ね、サービスの提供範囲を広げ、一人でも多くの方々にご満足いただけるサービスを提供しています。
今後の展開
サカゼンは、今回の介護ユニフォーム開発を通じて得た経験とノウハウを活かし、さまざまな業界のユニフォーム制作にも取り組んでいく予定です。ファッション企業としての強みと、大きいサイズアパレルのノウハウを活かし、社会に貢献していくことを目指しています。