中古マンション購入者114人に聞いたポータルサイト利用実態調査
中古マンションを購入する際、インターネットのポータルサイトがどのように利用されているのか、114人の購入経験者を対象にした調査結果が明らかになりました。この結果から、中古マンションの購入者が求める情報とは何なのか、そして今後のポータルサイト選びのポイントが見えてきました。
調査の概要
本調査は、株式会社MEMOCOとスムナラの共同企画で実施され、2025年1月29日から4月10日までの期間に、男女114名の中古マンション購入者から得られたデータを基にしています。具体的には、20代から60代以上の回答者の年代別構成は以下の通りです。
- - 20代:約18%
- - 30代:約25%
- - 40代:約31%
- - 50代:約22%
- - 60代以上:約4%
また、性別に関しては、男性約47%、女性約53%と、均等に分かれています。
利用するポータルサイトの数
調査によると、中古マンション探しでは、約半数の回答者が1〜2個のポータルサイトを利用しており、約10%の回答者が5個以上のサイトを使って物件情報を比較していることがわかりました。この傾向は年代別に見ると、特に若い世代、つまり20代と30代の購入者が複数のサイトを利用する傾向が強いことが分かります。
人気のポータルサイト
具体的に利用されたポータルサイトの結果では、
SUUMOが約62%と、圧倒的な支持を受けていることが示されています。次いで、アットホーム、いい部屋ネット、HOMESと続きます。特に、30代女性からの支持が高く、幅広い属性のユーザーに利用されています。
ポータルサイト選定の基準
利用者がポータルサイトを選ぶ際の基準では、約52%が「知名度があり安心感があった」と回答しており、次いで「掲載物件数が多かったから」が約27%と続きます。この結果から、特に初めて中古マンションを探す人や年齢が高い層は、情報の信頼性や知名度を重視していることが見て取れます。
理想のポータルサイト
将来的に使いたいポータルサイトとしては、約35%の人が「物件掲載数が多い」ことを挙げており、次いで「他には無い物件が載っている」サイトが約21%という結果でした。年代別にみると、20代から30代はパーソナライズ機能やリアルタイムでの内見予約の利便性を重視する一方、40代以上は詳細な専門情報の充実を求める傾向が見られることが分かります。
性別による違い
性別による利用の特徴も興味深いです。男性は「検索機能の充実」を重視する一方、女性は「周辺環境や生活実態に即した情報」を求める傾向があります。これにより、購入時の重視ポイントに違いが浮き彫りになっています。
まとめ:今後のポータルサイトに求められつつある機能
この調査から得られた最も大きな発見は、ただの物件情報に留まらず、詳細な専門情報、つまりマンションの管理状況や周辺環境に関する情報の提供が求められていることです。また、リアルタイムでの内見予約機能や個別に物件を推薦してくれるサービスのニーズも高まっているため、今後のポータルサイトは、購入者の意思決定を支援する専門的なアドバイザーとしての役割を果たすことが期待されています。