コガソフトウェアが大阪スマートシティプロジェクトに参加
東京を本拠とするコガソフトウェア株式会社が、大阪府の「大阪スマートシティパートナーズフォーラム」におけるプロジェクト支援事業に選ばれたことを発表しました。これは、地域社会の課題解決を目指す「大阪スマートシティパートナーズフォーラムプロジェクト推進補助金」に基づく取り組みで、同社の「リ・ワーク・フィットネスプログラム」が採択されたものです。
経済と健康を支える新しいモデル
大阪市の阪南市と協力して進められるこのプログラムは、特に定年を迎えようとしているプレシニア層に焦点を当てています。日本では高齢化が進む中、中小企業は人材確保、大阪府は健康支援という課題に直面しています。本事業は、AIを活用した運動能力と認知機能の評価を行い、個別の運動指導を通じて、これらの課題に対処することを目指しています。
プログラムの概要
「リ・ワーク・フィットネスプログラム」は、定年を2年前に控えた社員を対象に、以下の内容で構成されています:
1.
運動機能チェック - 下肢筋力やバランスなどをAIを用いたモーションセンサーで評価し、年に一回測定します。
2.
健康リスクレポート提供 - 結果に基づき、フィードバックを行い、効果を視覚的に理解できるようにします。
3.
目的設定支援 - 定年到達までに「安全に働ける体づくり」を目指し、具体的なロードマップを提案します。
4.
運動指導 - 週1回のプログラムで、理学療法士や健康運動指導士が監修した運動を提供します。
5.
改善度評価レポート - 運動機能の改善点を担当部署に報告します。
導入する技術
このプログラムでは、AIモーションセンシング技術を利用して身体機能を評価します。この技術は、大阪・関西万博にも出展されるもので、オフィスで非接触かつ非侵襲的に評価が可能です。測定結果はクラウドに保存され、参加者と指導者が容易に共有できます。
また、個々の評価に基づき、パーソナライズされた運動プログラムを運用するPHRアプリが提供され、これにより利用者は自分に合った運動メニューをスマートフォンで視聴し、実践できます。
コガソフトウェア株式会社の取り組み
コガソフトウェアは2000年の設立以来、単なるシステム開発を超えて、社会課題の解決に挑戦してきた企業です。このような時流の中で、「ITの力で健康を促進し、医療費・介護費の最適化に貢献する」というミッションを掲げています。特にEIM (Exercise Is Medicine) を核としたヘルスケアサービス「ライフケアコンパス」の開発に力を入れており、持続可能な社会保障制度の実現を目指しています。
地域と連携した健康推進
阪南市でのこのフィットネスプログラムの導入により、高齢者の健康管理・長寿社会に向けた取り組みが進むことが期待されています。今後、このモデルが他の地域でも展開されることによって、全国の高齢者に対する健康支援の新たな前例を作り出すことができるでしょう。また、企業においても、健康的な労働環境を実現することに寄与することが期待されています。
コガソフトウェアの挑戦がどのように社会に貢献していくのか、今後の動向に注目です。