NEC、地域金融機関向けの営業支援クラウドに生成AI機能を導入
NECが地域金融機関をターゲットにした営業支援クラウドに、新たに生成AI機能を追加することを発表しました。この取り組みは、金融業界における営業店業務の高度化を目指し、効率化された集金・預かり業務と営業推進の見える化を実現するものです。具体的な提供開始は2026年の春を予定しています。
近年、地域金融機関では、法人や個人顧客に対するコンサルティング営業の重要性が高まっています。その一方で、営業担当者が訪問準備や交渉記録といった定型的な業務に多くの時間を費やしているのが実情です。NECは、このような状況を打開するために生成AIを活用し、営業担当者がより効果的に顧客との対話や課題解決に専念できる環境づくりを支援します。
新たに実装される生成AI機能には、以下の三つの主要な要素があります。
1.
訪問先の事前調査
生成AIは、加工された公開情報や地域金融機関内の取引データをもとに、訪問先企業の業況や業界動向を自動で整理します。これにより、営業担当者は効率的に事前準備を行うことが可能となります。
2.
交渉履歴の要約・課題抽出
商談記録や関連資料を生成AIが解析し、交渉における要点や潜在的な課題を自動的に抽出。これにより、後続の職員間の連携や次回提案の精度が向上します。
3.
セールスシナリオ立案
顧客の属性や取引実績に基づき、融資や資産運用、事業承継などの提案シナリオを自動生成し、営業活動の質を高めることが可能になります。
NECはデジタルトランスフォーメーション(DX)の分野において、ビジネスモデル、テクノロジー、組織・人材の三つの軸から、戦略構想の段階から実装までの一貫したサポートを提供しています。特に、従来のSIER業務から「Value Driver」への進化を目指し、その取り組みを「BluStellar(ブルーステラ)」として体系化しました。これは、様々な業種における先進的な知見と先端技術を駆使し、企業のビジネスモデルを革新し、社会と顧客の課題解決を図るモデルです。
今後NECは、地域金融機関のニーズに応じた追加の生成AI機能を逐次展開し、営業店の生産性向上とコンサルティング営業の質向上を支援していく方針です。長年蓄積してきた金融ソリューションの知見にAI技術を調和させることで、地域金融機関が地域経済の持続的な発展に貢献できるよう尽力します。
お問い合わせ
NEC第四金融ソリューション統括部
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■参考リンク
営業支援クラウド
ブルーステラ