「安心・安定」はZ世代就活のキーワード?600人調査でわかったリアルな就活事情
Z世代向けの企画・マーケティングを行う『僕と私と株式会社』は、全国のZ世代600人を対象に、就職活動に関する意識調査を実施しました。2022年卒から2025年卒までの4世代を比較することで、現代の就活生が抱えるリアルな悩みや希望が見えてきました。
調査結果によると、Z世代は「安心・安定」を重視する傾向が強いことがわかりました。就職活動で最も重視する要素として、「福利厚生や補助などが充実していること」や「企業の安定性が高いこと」が上位にランクイン。特に、22卒から24卒までの世代では、20%以上が企業の安定性を重視していました。
一方で、25卒では、44.6%が「ベンチャー企業やスタートアップで働きたい」と回答。他の世代と比較して、ベンチャー企業への関心が強いことが明らかになりました。
面接への不安、情報不足、自分探し...Z世代が抱える就活の悩み
Z世代の就活生は、面接への不安を抱えている人が多いこともわかりました。調査では、4割近いZ世代が「面接に自信がない」と回答。就職先のリアルな情報を得たいという声も多く、企業側の情報発信の重要性を示唆しています。
また、「自分に向いている仕事がわからない」という悩みも深刻です。就活を通してさまざまな企業と接する中で、自身の志望が明確にならず、迷ってしまう学生も多いようです。
SNSは有効なツールだが、信頼獲得には課題も
企業が積極的に活用しているSNSは、Z世代の就活生にとって、会社の雰囲気を知る有効な手段となっています。しかし、SNSの情報だけで企業への信頼を獲得するのは難しいという声も聞かれました。
企業は、ホームページや就活情報サイトなどのオフィシャルな情報源と合わせて、信頼性のある情報発信を心がける必要があるでしょう。
Z世代の就活トレンド:日系企業志向とスペシャリスト志向
Z世代は、新卒で日系企業に入りたいと考える人が多いという結果になりました。しかし、3~4割は外資系企業で働きたいと考えており、外資系への関心も根強いようです。
キャリアにおいては、22卒から24卒までは過半数が「スペシャリスト」を希望する一方、25卒は51.8%が「ゼネラリスト」を希望するという結果となりました。25卒は、幅広い経験を積みたいという意欲が強いのかもしれません。
企業はZ世代のホンネを理解し、効果的な採用戦略を
今回の調査結果から、Z世代は「安心・安定」を求めながらも、ベンチャー企業への関心や、自分自身の成長を重視していることがわかります。企業は、Z世代の求める情報発信や採用戦略を見直すことで、より多くの優秀な人材を獲得できるでしょう。
『僕と私と株式会社』では、今後もZ世代のリアルな声を調査し、企業の課題解決に貢献していきます。