再生プラスチック原料使用の新サービス
近年、持続可能な社会を実現するための取り組みが各国で広がる中、株式会社パンテックが新たに再生原料を用いた包装資材のオーダーメイドサービスを開始しました。このサービスは、EUのPPWR(包装・包装廃棄物規則)への対応や、環境に配慮した調達を重視する企業のニーズに応えるものです。
PPWRとは
PPWRは、EUによって制定された包装材料に関する新しい規則であり、2025年に施行される予定です。この規則は、包装資材のサステナビリティの向上を図ることを目的としており、2030年に向けてプラスチック包装材のリサイクルを義務化するような要件が含まれています。これにより、EU市場で事業を展開する日本企業もPPWR適応が求められることになります。適応を怠った場合、包装が規格に合わないため欧州市場で販売ができなくなるリスクがあるのです。
パンテックの新サービス
パンテックはPPWR対応に向け、使用済みストレッチフィルムを回収し、再生プラスチック原料として使用した包装資材の製造を開始しました。このサービスでは、用途や仕様、数量に応じた柔軟なオーダーメイドが可能です。提供される製品には、チャック付きポリ袋やパレットカバー、手提げ袋など多岐にわたります。
環境への影響
再生プラスチック原料を用いることで、従来のバージン原料100%の包装資材に比べて、ライフサイクルにおけるCO2排出量や化石燃料の使用を大幅に抑制することが期待されています。また、使用後の包装資材も分別・回収により再利用されることが可能で、業界での循環型経済の推進に寄与します。
期待される成果と展望
既に、欧州市場で事業を展開する複数の企業から受注や引き合いが寄せられており、特に環境問題を重視する自動車部品メーカーやアパレルブランドとの連携が進行中です。パンテックは、この新サービスを通じて、より広範なビジネス展開を果たすとともに、サステナブルな企業イメージの確立を目指しています。パンテックの代表取締役社長、黒木慶一氏は「環境に配慮した製品の提供を通じて、持続可能な社会の構築に寄与したい」との意気込みを示しています。
株式会社パンテックの企業情報
本社は滋賀県大津市に位置し、「環プラ®︎」の理念をもとに、プラスチックリサイクルのトータルプロデュースを行っています。今後もより多くの環境対応型商品の開発を目指し、持続可能な社会に向けての取り組みを進めていく見込みです。詳細な情報は
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