自閉症児の言葉を伸ばす『脳を育てるあそび77』
株式会社パステルコミュニケーションの代表取締役、吉野加容子が手がける新刊『ことばが遅い自閉症児のおうち療育実践編脳を育てるあそび77』が、2025年12月3日に全国書店にて発売されます。本書は、発達障害グレーゾーンの子どもたちに向けた家庭での療育法を詳しく解説した一冊で、前作の実践編として位置づけられています。
近年、厚生労働省の統計によると、発達障害に関連する相談・療育のニーズが急増し、療育施設の不足が深刻な問題となっています。特に、月に数回しか通えない家庭が増え、家庭でできる療育法への需要が高まっています。この中で、今川ホルン氏が提唱する「おうち療育」が注目されています。
遊びを通じた療育の重要性
「発達科学コミュニケーション」とは、脳科学や心理学、教育学に基づくコミュニケーションメソッドです。本書では、自閉症児が楽しみながら言葉を伸ばすための実践的な遊びが紹介されています。自閉症の子どもたちは、「正しい行動」よりも「楽しい体験」を通じて脳が育つという考え方に基づいています。遊びを通じた刺激が、やる気のホルモン、ドーパミンを分泌し、脳の発達を促します。
親が笑顔で遊びに参加することで、子どもたちに良い影響を与えることができるのです。このように、親子で笑って遊ぶ時間こそが、言葉を育む最高の療育となります。
脳を育てることで言葉は自然に増える
自閉症児が言葉を話せない理由は、ただ脳の発達が遅れているだけであり、その土台を育てることが根本的な解決策になる可能性があります。本書を通じて、多くの親たちは、日常の中で「遊び」を取り入れながら子どもの脳を伸ばすことができる実践的な方法を学ぶことができます。著者自身も、自閉症の子どもを育てる中で、遊びの重要性に気づき、その知見を本書に詰め込んでいます。
実践的な遊びが詰まった一冊
『脳を育てるあそび77』では、550組以上の自閉症児との支援経験を活かして、効果が期待できる遊びが77種類収録されています。これらの遊びは、子どもの言語発達段階ごとに整理されており、親でも簡単に実践できる内容となっています。特別な教材やおもちゃを使う必要はなく、家庭にあるもので今日から始められます。
この本の特徴は以下の通りです。
- - 誰でもすぐに真似できる77種類の遊び
- - 脳の発達の仕組みを知ることができる
- - 発達の悩みに合った遊び方を見つけやすい
- - 家庭内でできる遊びを重視
著者の背景とこの本について
今川ホルン氏は、臨床心理学の修士号を持つ公認心理師で、自閉症の長女を含む3人の子どもを育てています。発達科学コミュニケーションに出会い、親の声掛けが子どもに与える影響を確信した清水氏は、日常の中で実践できるおうち療育の重要性を広めています。本書は、ことばの遅れに悩む親たちに、新たな希望を提供するための貴重な一冊です。
このように、『脳を育てるあそび77』は、親子の交流を深めながら子どもに言葉を育む方法を提案する重要な書籍といえるでしょう。自閉症児を持つ家族にとって、「遊び」とは新たな可能性を開く貴重な手段です。12月3日の発売をお見逃しなく!
書籍概要
- - タイトル:ことばが遅い自閉症児のおうち療育実践編 脳を育てるあそび77
- - 著者:今川ホルン
- - 定価:1,870円(本体1,700円+税)
- - 発売日:2025年12月3日
- - 仕様:B5版、ソフトカバー、128頁
- - ISBN:978-4-9913024-3-5
- - 発行所:パステル出版
この情報は、今後の児童発達支援や家庭療育において、劇的な変化をもたらすかもしれません。自閉症のお子様を育てる親御さんは、ぜひ一度手に取ってみてください。