次世代の震災伝承を考える交流会
2025年7月6日、福島大学と3.11メモリアルネットワークが共催し、震災伝承に取り組む大学生たちの交流会が、宮城県石巻市で初めて実施されます。この交流会は、震災の伝承活動に対する継続的な参加を促すための企画であり、若い世代の力を借りて震災の記憶を未来に引き継ぐことを目的としています。
交流会の目的と意義
東日本大震災から15年が経過し、震災の記憶が薄れつつある中、その継承が求められています。本交流会は、福島・宮城の大学生が県を越えてつながり、学び合う機会を提供します。伝承活動は孤立した取り組みではなく、さまざまな価値観や経験を共有することによってより強いものとなります。
開催概要
- - 日時: 2025年7月6日(13:00~17:00)
- - 場所: 震災遺構門脇小学校駐車場及び門脇東復興公営住宅集会所(石巻市門脇町)
参加者には福島大学、東北大学、石巻専修大学の学生や卒業生が含まれ、それぞれの体験や考え方を介して震災の記憶を詳しく語る機会となります。また、すでに震災伝承活動に関わっている方々からの報告も予定されています。
タイムスケジュール
交流会は、各参加者がグループで意見交換し、伝承活動の在り方について対話する場を設けられています。途中には東北大学の生徒による地域ガイドが組まれており、南浜・門脇地区の歴史や震災遺構についての理解を深めることが期待されています。
- - 13:00 - 挨拶・顔合わせ(門脇小前)
- - 13:15 - ガイド(東北大生による)
- - 14:15 - 移動・休憩
- - 14:30 - 報告・意見交換
- - 15:00 - ワークショップ
- - 16:30 - まとめ
このように充実したスケジュールで行われる交流会を通じて、参加者は震災の記憶を授業の一環として学ぶだけでなく、未来に向けたアクションを共に考えることができます。
参加者の視点
大川伝承の会の共同代表である佐藤敏郎氏からの講話を通じ、学生たちは震災を体験した者としての意義や、伝承活動への関わり方について深く考える機会を持つことができるでしょう。また、学生自身がどのように口伝えで震災の教訓を続けていくか、自らの役割を見出す場となります。
おわりに
この交流会では、ただ過去を振り返るだけでなく、大学生が主体的に震災の記憶を守るために何ができるかを模索する貴重な機会が用意されています。参加者は自分たちの体験を通じ、次世代にどのように伝えていくか、共に考え、行動する力を養うことが求められています。
このような取り組みを通じて、震災の教訓が未来に引き継がれることを願っています。