同志社大学とタナベコンサルティングが行う新規ビジネス開発プロジェクト
2023年、同志社大学と株式会社タナベコンサルティングのコラボレーションにより、社会課題を解決するための新規ビジネス開発プロジェクトが始まりました。このプロジェクトは、大学が持つ知恵と企業が持つ実践力を融合し、学生が考えたアイデアを実社会で実装することを目的としており、学生たちにとって貴重な経験となります。
プロジェクトの背景と目的
「同志社ローム記念館 企業連携短期プロジェクト SPP」の一環として開催されるこのプロジェクトは、学生が提案する“社会課題解決事業”を企業へ提案し、実現可能性を追求するものです。タナベコンサルティングは、企画から運営、講義、メンタリング、さらには産学連携企業の紹介までを手掛け、学生たちの成長を全面的にサポートしています。
プロジェクトの内容
この新規ビジネス開発プロジェクトは、2024年10月から全7回にわたって課外授業形式で進行します。特に注目されるのは、タナベコンサルティングが開発したビジネスゲーム「Management Experience Online」を用いた実践的な学びの場がもうけられる点です。学生たちは理論だけでなく、実際のビジネス環境を模した環境での体験を通じ、より深い理解を得ることができるでしょう。
2024年の12月20日には、学生たちによる「企業への新規事業案プレゼンテーション報告会」が予定されており、提案先企業の社長も参加します。この会議では、学生たちが自身のアイデアを企業関係者にプレゼンテーションし、さらにフィードバックを受ける機会が設けられます。
提案されるアイデアの多様性
発表が行われるこの場では、保育士の人手不足や日本人の投資リテラシー向上など、社会的な問題を解決するための様々なアイデアが披露されます。また、AIを活用した革新的な提案や、データ販売によって収益を安定させるアプローチなど、学生たちからは斬新でユニークなアイデアが数多く飛び出すことが期待されています。これらのアイデアは、未来のビジネスの可能性を示唆する重要なポイントとなるでしょう。
フィードバックと次のステップ
プレゼンテーション後には、運営委員長の小板教授や運営委員の太田原教授、提案を受けた企業の社長、そしてタナベコンサルティングのコンサルタントが参加し、事業化に向けた様々な観点からフィードバックを行います。このプロセスは、学生たちが現実のビジネスシーンで必要とされる思考力や実行力を磨くための貴重な機会です。
タナベコンサルティングの役割
タナベコンサルティングは、企業と社会を変える次世代のリーダーを育成することを目指しており、今後も学生への支援を積極的に行う方針です。1957年に設立された同社は、17,000社以上のクライアントに対する支援実績を有し、経営コンサルティングのパイオニアとして知られています。彼らの理念は「企業を愛し」と「企業と共に歩む」ことであり、これに基づいて多様な経営課題に対するソリューションを提供し続けています。
このプロジェクトは、学生にとって学びの場であるだけでなく、同時に社会全体にポジティブな影響を与える取り組みとして期待されています。今後の展開に目が離せません。