マリー・ローランサン美術館の吉澤公寿館長が芸術文化勲章「オフィシエ」を受章
2023年4月16日、マリー・ローランサン美術館の館長である吉澤公寿氏が、フランス共和国芸術文化勲章「オフィシエ」に叙任されたことが発表されました。叙勲式はフランス大使公邸で行われ、フィリップ・セトン特命全権大使から勲章が授与されました。吉澤氏は2005年に受章したシュヴァリエから昇格し、今回のオフィシエとなりました。
フランス芸術文化勲章の歴史と意義
芸術文化勲章は、1957年に創設され、フランス文化通信省が贈る名誉ある勲章です。この勲章は、フランス文化の振興に貢献した著名な人物へ授与されます。過去には、日本の著名な著名作家たちやアーティストが受章し、その権威を確立してきました。吉澤氏の受章も、日本におけるフランス文化の普及に寄与していることが評価されたものです。
吉澤公寿氏の功績
吉澤公寿氏は、1961年に東京で生まれ、立教大学文学部フランス文学科を卒業後、グリーンキャブグループに入社しました。日本でのマリー・ローランサンの作品を紹介する活動を続ける傍ら、展覧会のコミッショナーとして国際的な展覧会にも関与しています。最近では、ニューヨーク近代美術館において、当館の収蔵作品が展示されたことも吉澤氏の業績の一部です。
このような活動を通じて、彼はフランス文化の普及に貢献し続けています。また、ボルドーワイン騎士団を含むさまざまな騎士団からも称号を授与され、その活動を広げています。
マリー・ローランサン美術館の役割
マリー・ローランサン美術館は、タクシー会社グリーンキャブの創設者である高野将弘氏のコレクションを基に1983年に開館しました。美術館は、エコール・ド・パリの最も重要な女性画家の作品を数多く収蔵しており、世界中のアートファンに愛されています。現在も国内外での展示会を通じて、その価値を広める活動を行っています。
吉澤館長は、最近の展覧会の成功を受けて、マリー・ローランサンの芸術が再評価される流れを感じています。今後も美術館として、日本とフランスの文化を結びつける役割を果たしていく意向を示しています。
マリー・ローランサン美術館は、蓼科から東京へと拠点を移し、より多くの人々にその魅力を伝える取り組みを続けています。公式ウェブサイトやFacebookでも、最新情報を発信しており、多くの訪問者を迎える準備を整えています。
お問い合わせ
マリー・ローランサン美術館の詳細や最新情報については、公式サイトやFacebookをご利用ください。ボルドーワインを通じた文化交流の推進に力を入れている吉澤氏の今後の活動にもぜひご注目ください。