高槻市南庄所町を流れる新川。その桜堤付近では、毎年夏の時期になると、鮮やかなピンク色の大きなハスの花が開花し、訪れる人々の心を和ませています。
このハスの花は、地元住民の「新川を訪れた人に綺麗な花を観てほしい」という願いから、平成16年頃に植えられたのが始まりです。
活動を続けるボランティア団体「新川姫蛍と花を守る会」のメンバーは、長年、新川沿いの緑化やホタル保護、そしてハスの花の維持管理に尽力してきました。ヘドロの除去や水質改善など、地道な努力を重ねた結果、平成20年頃からハスの花が咲き始め、今では毎年、開花を楽しみに多くの人が訪れるようになりました。
今年は、例年以上に多くのハスが開花し、見頃を迎えています。草取りや泥上げなどの手入れが奏功した成果と言えるでしょう。見頃は8月初旬頃まで続く見込みで、晴れた日の朝には、6時30分頃から8時過ぎまで満開の美しい姿を見ることができます。
しかし、ハスの花は、一度咲くと3日程で花びらが散ってしまうという儚さを持っています。一日一日、大切にその美しさを目に焼き付けたいものです。
新川を訪れて、ボランティア団体によって大切に守られたハスの花を鑑賞してみてはいかがでしょうか。きっと、心が安らぎ、夏の思い出となるでしょう。
【アクセス】
新川の桜堤へは、JR高槻駅南または阪急高槻市駅から市営バス「柱本団地」「車庫前」行きに乗車、「東庄所」下車後南西に進み徒歩約5分。駐車場はありません。