OriHime薬局で実証実験
2024-07-16 12:17:47

分身ロボット「OriHime」が薬局に初導入!キョーワ薬局で実証実験開始

分身ロボット「OriHime」が薬局に初導入!キョーワ薬局で実証実験開始



オリィ研究所が開発した遠隔操作可能な分身ロボット「OriHime」が、愛知県にあるキョーワ薬局で実証実験を開始しました。2024年7月16日からキョーワ薬局一宮店での運用が始まり、薬局への導入は全国初となります。

人手不足と障害者雇用、二つの課題解決へ



薬局業界では、特に地方において人手不足が深刻化しています。受付業務は薬剤師や医療事務の負担となり、接客に十分な時間を割くことが難しい状況です。また、障害者雇用においても、外出が困難な方の雇用は進んでいません。

オリィ研究所は、「人類の孤独を解消する」という理念のもと、これらの課題解決を目指し、分身ロボット「OriHime」の開発を進めてきました。OriHimeは、外出困難な方が遠隔操作することで、まるでその場にいるかのようにコミュニケーションをとることができます。

キョーワ薬局での実証実験内容



キョーワ薬局では、2024年2月から運営するレストラン「きょうわごはん」でOriHimeを導入し、障害を持つスタッフがパイロットとして業務に従事してきました。今回の実証実験では、その経験を活かし、薬局での人手不足と障害者雇用の課題解決を目指します。

キョーワ薬局一宮店、四日市店、栄生店の3店舗で、2週間ごとにOriHimeを活用した業務を実施します。具体的な業務内容は、通常の受付挨拶、処方箋受付機への処方箋誘導、マイナンバーカード受付補助・説明、医薬品以外の物販の営業・説明・案内などです。

キョーワ薬局ご担当者様のコメント



「きょうわごはん」でのOriHime導入について、キョーワ薬局のご担当者様は、以下のようにコメントしています。

>これまで「きょうわごはん」においてOriHimeを導入する中で、慢性的に人手不足の職場において痒い所に手が届くような見守りや説明、接客が行えていると思います。また、面と向かってなかなか話しかけにくいところで、積極的にコミュニケーションを進めることができるようになっていると感じます。お客様の反応としては、最初はみなさん驚かれたり、AIが自動的に話していると感じられることが多いです。しかし、何度か来店するようになると、来店時に手を振っていただいたり話かけたりしていただけるようになってきました。

今後の展望



今回の実証実験を通じて、薬局の人材不足解消と障害者雇用の課題解決に向けた検証が行われます。将来的には、マイナ保険証の登録者増加に伴う受付業務の負担軽減や、在宅からOriHimeを用いた服薬指導の実施なども検討されています。

オリィ研究所について



オリィ研究所は、「人類の孤独を解消する」を理念に、障害や病気、介護、子育てなどの理由で外に出ることが難しい「外出困難者」の選択肢を増やすためのサービスを開発・提供しています。

主なサービスとして、分身ロボット「OriHime」と「OriHime-D」、意志伝達装置「OriHime eye+Switch」、分身ロボットカフェ「DAWN ver.β」、障害者向け人材紹介サービス「FLEMEE」などがあります。

まとめ



分身ロボット「OriHime」の薬局導入は、人手不足と障害者雇用の課題解決に向けた画期的な試みと言えるでしょう。今後、実証実験の結果が注目されます。


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会社情報

会社名
株式会社オリィ研究所
住所
東京都中央区日本橋本町3-8-3日本橋ライフサイエンスビルディング3
電話番号

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