ダイヤ工業と岡山南高校の未来を見据えた特別授業
2026年6月23日、岡山県岡山市にあるダイヤ工業株式会社は、岡山南高等学校の生徒たちを対象にした特別授業を実施しました。これは、産学連携の一環として行われたもので、第2回目です。第一回目の授業では、違う講師による様々なアプローチがありましたが、今回はパラスポーツチーム「WORLD-AC」に所属する生馬知季選手が講師として招かれました。
この授業は、“スポーツを通じた次世代育成”をテーマにしており、生馬選手は、プロスポーツ選手としての「セルフマネジメント」や「挑戦の重要性」について話しました。生徒たちは、競技用車いすの実際の体験を通じて、パラスポーツの魅力やアスリートとしての心構えを学びました。
特別授業の背景
ダイヤ工業は2020年から岡山南高校との継続的な産学連携授業を実施しています。今回の授業では、高校生たちが変化の激しい現代社会で生き抜くために必要な「困難を乗り越える力」や「自己管理」の重要性を、世界で活躍するプロアスリートの言葉を通じて伝えようとしています。また、車いす陸上競技の深さやパラスポーツの真の魅力を体感することも目的とされています。
授業内容とその様子
特別授業は、講義と体験に分かれて行われました。まず、講義の前半では生馬選手が自身の人生のストーリーを通じて、「困難を乗り越えるための3つの軸」について説明しました。彼は日常生活で実践している栄養管理や身体のケア、ドーピング防止の意識についても触れ、高校生でも取り入れやすいセルフマネジメント術を伝授しました。生徒たちは生馬選手の熱意に引き込まれ、真剣にメモを取る姿が印象的でした。
車いすの体験
講義の後半では、競技用のレーサー車いすを用意し、3名の生徒が実際に試乗することになりました。車いすをスムーズに漕ぐことの難しさを体感した生徒たちは、次々に驚きの反応を見せ、プロ選手の凄さを肌で感じることができた貴重な時間になりました。
生徒たちの感想
授業が終了した後、生徒たちはそれぞれ授業の感想を述べました。一人は「生馬選手が障害を『武器』に変えた姿に感銘を受けた。新しい目標を明確にしたい」と、また別の生徒は「1か月ごとに目標を立てることが成長につながると理解した。失敗を恐れずに自分を変えていきたい」と語りました。さらに、別の生徒は「プロの食事管理法やトレーニングルーチンについて学び、具体的に実践していきたい」と意気込みを見せました。
生馬知季選手のプロフィール
生馬知季選手は、和歌山県出身で、現在は岡山県岡山市に在住のプロアスリートです。T54クラスの車いす陸上競技に属し、100mや400mの走行で日本記録を保持しています。その彼は、高校2年生から車いす陸上を始め、23歳の時に公務員という安定した職を辞めてアスリートの道を選びました。今では、名門チーム「WORLD-AC」で成長を続けているエースです。
今後の展望
ダイヤ工業は今後もプロアスリートの支援や地域貢献活動に力を入れていく考えです。特に、学校との連携を強化し、地域に根付いた持続可能な取り組みを進めていく方針です。教育機関や地元の行政と手を組みながら、多世代が交流できるイベントなども計画しており、さらなる地域社会への貢献を目指しています。