ロボット寿司製造
2021-03-22 14:01:19
協働ロボットが実現する新しいサステナブルな寿司製造の世界
協働ロボットによる寿司製造の革新
近年、食の現場においては新たな自動化の潮流が訪れています。特に、アールティと鈴茂器工のコラボレーションにより開発された「Foodlyスズモコラボモデル」は、海苔巻きの製造における新しいアプローチを提供しています。これは、協働ロボットという形で、職人の技術を活かしつつ、効率と生産性の向上を図るものです。
自動化がもたらすもの
お弁当や惣菜市場の拡大に伴い、人手不足やCOVID-19の影響で、労働環境の見直しが求められています。そんな中、盛り付け工程の自動化は重要なテーマとなりました。特に寿司や海苔巻きの製造は、非常に精緻な技術を必要とし、これまでなかなか自動化が進んでいませんでした。しかし、鈴茂器工の長年の経験と技術により、海苔巻きロボットが開発され、それにアールティのAI技術が融合することにより、新たな製造方法が模索されています。
Foodlyの新たな試み
Foodlyは、これまでのライン生産方式ではなく、1台で全ての製造工程を行う「セル生産方式」に挑戦します。この方式では、作業の効率性が大幅に向上し、多品種にわたる食材への対応が可能になります。加えて、海苔巻きロボットとロールパック機(ZNS-FRA)との連携が実現され、成形された海苔巻きをそのまま包装することも可能です。これにより、手作業に依存する部分が大幅に軽減されることが期待されています。
新たな食品製造の現場へ
スズモフェア2021でのデモ展示を通じて、実際に海苔巻きがどのように製造されるのか、その全工程が披露される予定です。これは食品業界関係者向けの特別展示ですが、将来的には一般向けにも展開される可能性があります。アールティでは、他の食品製造現場への応用を視野に入れ、さらに多様な機械製品や生産方法との連携を進めていく方針です。
未来への展望
このコラボレーションを通じて、アールティは協働ロボットの可能性を広げるだけでなく、鈴茂器工との技術提携により、米飯加工ロボットの分野での革新をさらに推進していく考えです。2021年中の標準構成モデルの正式発売が期待され、これにより多くの食品メーカーが自社製品にロボットを導入することで、業界全体が効率化するとともに、高品質な製品提供が可能になるでしょう。
今後の展開に目が離せないアールティと鈴茂器工。このコラボレーションが日本の食品産業に新たな風を吹き込むことを期待しています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社アールティ
- 住所
- 東京都千代田区外神田3-9-2末広ビル3F
- 電話番号
-
03-6666-2566