シニア世代における入浴事情と健康意識調査の結果
敬老の日を前に行われた入浴および健康に関する調査結果が発表されました。この調査は、シニア世代の健康維持や入浴の実態について理解を深めるため、株式会社オースタンスと住宅設備メーカーのLIXILが共同で実施しました。調査対象は45歳以上のシニア層で、750人からの回答が集まりました。
調査の主な結果
健康の指標として最も重視されるのは「自立」
調査によると、シニア世代が健康の指標として重視することは「自分のことが自分でできること」が81.3%、次いで「自分の足で歩けること」が80.3%です。一方で「長生きすること」と答えたのは17.9%に過ぎません。この結果から、自立した生活を重視する傾向がうかがえます。
趣味と入浴を大切にするシニアの意識
健康のために実践していることとしては、「食事に気をつかう」「日常生活での運動」といった基本的な活動が多い中で、趣味や入浴も半数以上が実践していることがわかりました。
- 食事に気をつかう:67.9%
- 日常生活での運動:66.3%
- 趣味の活動:57.6%
- 毎日お風呂:55.3%
このことから、シニア世代は健康維持のために自分の好きなことを楽しむことに意義を感じていることが示されています。
お風呂好きは9割以上!入浴の効果を重視
調査結果によれば、シニア世代の9割以上が「お風呂が好き」と回答し、その中でも4割以上が毎日浴槽に浸かっていると述べています。入浴によって期待する効果は
「心身のリラックス」が84.1%と圧倒的に多いことが明らかになりました。
入浴に関する不安や困難の実情
ただし、お風呂好きとは言え、3人に1人が入浴に関する不安や困難を抱えていると回答しています。具体的には、日常的に感じる不安として「浴室の掃除が大変に」「滑らないか不安」「足が上がりづらい」といった声が挙げられています。年齢や身体的な問題からくる困難さが影響していることが窺えます。
介護に対する不安も
約60%の人が家族の介護に不安を抱えていることがわかりました。介護経験者の4割以上は、入浴介助に「身体的な負担」を感じると回答しており、これは特にシニア世代において重要な問題です。
新しい入浴スタイル「ボディハグシャワー」
こうした課題を受けて、LIXILの「ボディハグシャワー」が注目されています。この製品は、全身をお湯に包まれたような新感覚の温浴体験を提供します。深部体温が上がりやすく、短時間で体を温めることができるため、従来の入浴が難しい方にとっても適応した入浴体験を可能にします。
車椅子の方でも安全に使用できるため、介護施設や自宅でも広く選ばれています。入浴は心身をリラックスさせる重要な時間であり、この製品が多様なニーズに応える存在となることが期待されています。
まとめ
日本は少子高齢化が急速に進行している中で、シニア世代の健康や生活の質を向上させる取り組みが急務です。この調査の結果は、シニアが健康で楽しい生活を送るための貴重なデータとなるでしょう。入浴を含む日常の活動に対して、もっと良い環境を提供することが求められています。
詳しい調査結果については、
こちらからダウンロードできます。