旧安田楠雄邸庭園で大宮盆栽の魅力を体験しよう

埼玉県さいたま市の伝統産業である「大宮盆栽」と、東京都指定名勝「旧安田楠雄邸庭園」の特別な連携企画が開催されます。このイベントは、令和7年11月1日（土）から5日（水）までの間、旧安田楠雄邸庭園で行われ、盆栽の展示やワークショップ、パネル展示などを通じて、江戸盆栽の歴史と現代の楽しみ方を探る貴重な機会です。

旧安田楠雄邸庭園とは

旧安田楠雄邸庭園は、東京都文京区千駄木に位置し、大正8年（1919年）に実業家・藤田好三郎の邸宅として建設されました。その後、安田善次郎の孫にあたる安田楠雄が住むことになり、現在に至るまでその美しい景観や歴史的価値を保っています。この庭園は、和と洋のデザインが見事に融合した近代和風建築であり、訪れる人々に大正・昭和初期の生活様式を感じさせます。

1995年に安田家から日本ナショナルトラストに寄贈された後、邸宅と庭園は多くの文化活動に利用され、その美しい四季折々の景観を楽しむことができます。訪れる人々は、庭園の中で静かなひとときを過ごし、時の流れを感じることができるでしょう。

大宮盆栽とその魅力

大宮盆栽村は、1925年に関東大震災後、駒込や千駄木に居を持っていた盆栽師たちが大宮に移り住んで設立されました。ここは「盆栽の聖地」と言われており、地域の歴史と共に盆栽文化が育まれてきた場所です。大宮盆栽村は、世界中の多くの愛好者にとっての憩いの場となっています。

今回のイベントでは、当時の江戸から明治にかけての盆栽文化を振り返りながら、現代の盆栽の楽しみ方やその魅力を深く知ることができます。特に、盆栽ワークショップは参加者にとって、自らの手で盆栽を植え替えたり剪定したりする貴重な体験ができる良い機会です。期間中には、樹種や鉢選びから始まり、実際の植え替えや剪定までを体験できるプログラムが用意されています。

盆栽ワークショップへの参加方法

盆栽ワークショップは、11月3日（月・祝）に行われます。午前の部は11時から12時30分、午後の部は13時30分から15時までです。参加人数には制限がありますので、早めの申し込みが推奨されています。参加費は3,000円（税込み）ですが、別途入館料の支払いが必要です。申し込みの際には、氏名、人数、および連絡先を明記して指定のアドレスに送信していただく必要があります。

また、期間中に庭園を訪れた方には、限定のコースターが配布され、このコースターを持参すると大宮盆栽美術館で団体割引を受けられる特典があります。