20代の副業希望者が約8割、理由は収入の多様化とスキル向上
株式会社学情(東京都中央区)は、若い世代の働く意識に関する調査を実施しました。その結果、20代の約8割が「副業をしたい」と答える驚きの結果が出ました。今回は、その中でも特に興味深い結果にフォーカスしてみたいと思います。
副業希望者の実態
調査によれば、勤務している会社で副業が認められた場合、「副業したい」と答えた20代は52.6%にも上り、さらに「どちらかと言えば副業したい」との回答を加えると、合計で約83.9%が副業に前向きであることが分かりました。これを受けて、様々な理由が挙げられます。「今の時代は、収入源が複数ある方が安心できる」とか、「自身のスキルを磨きたい」または「副業を通じて趣味や好きなことを仕事にしたい」といった意見が目立ちます。
実際に副業を行っている20代からは、「本業はデスクワークだけど、副業で身体を動かしたり運転をすることで、良い気分転換になっている」という感想も寄せられました。しかし一方で、「しばらくは本業に専念したい」とか「本業が忙しくて、副業をする余裕がない」と感じる人も多いようです。
副業を希望する理由
副業を希望する理由として最も多かったのは「収入を増やしたい」という回答で、なんと91.5%を占めました。続いて「本業以外にも収入を得る手段を確保したい」という意見が58.5%、「好きなことを活かした仕事がしたい」が40.4%であることが分かりました。このように、経済的な側面だけでなく、自分の好きなことを活かせる点も大きな魅力として捉えられているようです。
副業選びの基準
副業の仕事を選ぶ際に最も重視されるポイントは「報酬」で76.9%の支持を集めました。次いで「業務内容」62.7%、自身の「スキル・経験で対応可能か」が51.5%と続いています。多くの人々が「収入を増やすことが目的」と強調し、副業の選択に際しては本業との両立を考慮し、収入性を重視していることが伺えます。
調査の背景
調査が行われた背景には、終身雇用の崩壊やリモートワークの普及といった時代の変化があります。これにより、多様な働き方が促進され、「自由に使える時間」が増えたことが、副業への関心を高めている要因と考えられます。
調査概要
- - 調査期間: 2024年10月5日~2024年10月16日
- - 調査機関: 株式会社学情
- - 調査対象: 20代社会人(専門転職サイト「Re就活」及びウェブメディア「20代の働き方研究所」の来訪者)
- - 有効回答数: 310件
- - 調査方法: Web上でのアンケート調査
この調査の結果は、今後のキャリア形成における重要な指標として役立つことでしょう。多くの20代が副業を通じて新たな可能性を探る中、さらなる働き方の多様性が期待されます。