タカラトミー、再雇用人事制度を新たに改定
株式会社タカラトミー(代表取締役社長:富山彰夫)は、2025年7月1日から再雇用嘱託社員を対象に人事制度を改定すると発表しました。この改定により、現役世代と同等の報酬水準が提供されることになります。また、2025年4月1日からは、孫の出生時に取得できる特別休暇が新設されることも注目されています。これは、タカラトミーが「中長期経営戦略2030」に掲げる、持続可能な成長を実現するための重要な施策の一環です。
新たな報酬水準
タカラトミーは、再雇用嘱託社員の報酬を現役世代と同等に引き上げる方針を掲げています。この措置は、年齢に関係なく活躍できる人財の確保を目指し、社員一人ひとりの能力を最大限に引き出すための環境作りを目的としています。特に、再雇用後の役割や能力、さらには専門性を考慮して等級を設定し、業務を制限することなく、十分にパフォーマンスを発揮できる仕組みが導入されます。
等級制度と評価制度
新たな等級制度では、再雇用後に担う役割に応じて評価が行われます。また、現役世代と同様に、業務評価や行動評価、ジョブスキル評価にも基づいた昇進及び報酬改定が反映され、社員のモチベーション向上につながるよう工夫されています。特に、再雇用嘱託社員のそれぞれの専門性を大切にし、その実績が報酬に直結することで、より良い職場環境が整備されることが期待されています。
孫出生時特別休暇の導入
さらに、タカラトミーでは「孫出生時特別休暇」を新たに導入します。これは、社員が孫が生まれる際に立ち合いや世話を行うための特別な有給休暇で、取得日数は2日間となっています。この制度は、育児世代を支え合う文化を醸成するために設けられ、再雇用嘱託社員の働きがいを高める取り組みとなっています。
企業価値の向上を図る
タカラトミーのこの改定は、社員の働きやすい環境を「アソビ」づくりという観点から強化し、多様な人財がさらに活躍できる土壌を築いていくことを目指しています。タカラトミーは、すべての社員が自己成長を追求し、さらなる貢献ができる組織作りに取り組む姿勢が求められています。
このような取り組みは、企業の持続的な成長を支えるだけでなく、今後ますます多様化し、変化する環境に対する柔軟性を持った企業文化の確立にもつながります。タカラトミーの新しい人事制度は、この変革の一灯となるでしょう。今後の展開にも目が離せません。