マザーハウス山口絵理子氏、ウズベキスタンで地域経済発展に向けた講演
2024年11月9日、ウズベキスタン共和国大統領付属の国家行政アカデミーにおいて、株式会社マザーハウス代表取締役兼チーフデザイナーの山口絵理子氏が講演を行いました。
講演テーマは「ものづくり産業の振興と、地域経済の発展」。ウズベキスタンの首都タシケントで、政府関係者や地方自治体のトップら、多数の聴講者を前に、山口氏は熱意のこもったスピーチを展開しました。
講演では、マザーハウスが途上国で展開する独自のビジネスモデルや、ものづくりを通じた地域活性化への取り組みが紹介されました。
山口氏は、それぞれの国や地域が持つ個性、そして個々の人の可能性を最大限に生かすことが、持続可能な地域経済発展の鍵であると訴えました。
具体的には、バングラデシュをはじめとするアジア6か国での生産拠点における、現地の職人たちとの協働や、フェアトレードの推進、そして高品質な製品を生み出すための工夫などが語られました。
マザーハウスの製品は、世界中で高い評価を得ており、その成功事例は、ウズベキスタンの経済発展を目指す政府関係者にとって貴重な示唆となったことでしょう。
今回の講演は、独立行政法人国際協力機構(JICA)からの要請によって実現しました。ウズベキスタンでは近年、軽工業分野の中小企業育成に力を入れており、マザーハウスの成功事例が、その取り組みの参考になると判断されたようです。
講演後、山口氏は多くの参加者から質問を受け、活発な意見交換が行われました。その中には、マザーハウスのビジネスモデルを自国に導入する可能性を探る声もあったとのことです。
山口絵理子氏は、2006年にマザーハウスを設立。「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念のもと、高品質な製品を生産し、国内外に約50店舗を展開するまでに成長させてきました。
数々の賞を受賞しており、テレビ番組への出演や著書の出版など、多方面で活躍しています。
マザーハウスは、今後も途上国の可能性を世界に示すべく、積極的に活動していくことを表明しています。今回のウズベキスタンでの講演は、その決意表明ともいえるでしょう。
この講演が、ウズベキスタンのものづくり産業の振興、そして地域経済の発展に大きく貢献することを期待したいです。
マザーハウスについて
マザーハウスは、「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念を掲げる企業です。
バングラデシュ、ネパール、インドネシア、スリランカ、インド、ミャンマーの6か国で生産拠点を持ち、それぞれの国の素材や技術を生かした製品を開発・生産しています。
日本では46店舗、台湾で4店舗、シンガポールで2店舗の直営店を展開。バッグやジュエリー、アパレルなど、幅広い製品を販売しています。
山口絵理子氏プロフィール
山口絵理子氏は、マザーハウスの代表取締役兼チーフデザイナー。
数々の賞を受賞しており、テレビ番組への出演や著書の出版などでも知られています。
その実績と経験から、今回の講演は大きな反響を呼びました。