最近、株式会社PR TIMESが26年度の新卒採用に向けて、初任給を引き上げることを発表しました。この改定により、26年卒の総合職は月給32万円が支給されることになります。この引き上げは、過去4年間での第4回目の改定となり、物価高や採用競争の激化を背景にしたものです。
PR TIMESは、「行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」というミッションを掲げ、企業活動の重要性を認識した上で、優秀な人材が業務に専念できるよう、生活基盤を守ることを狙いとしています。また、引き上げの影響を受けるのは新卒採用だけではなく、中途採用においても各職種の年収が見直され、既存社員への待遇向上にも取り組んでいく方針です。
具体的には、2022年以降に初任給が段階的に引き上げられ、22年卒が25万5000円から28万円、23年卒が28万円、24年卒が28万円から30万円、25年卒が30万円から31万5000円、そして今回の26年卒で32万円に設定されることとなりました。これにより、直近4年間の引き上げ率は約25.5%に達し、6.5万円の累計増額となります。
PR TIMESのプレスリリースによると、新卒採用ページでは多様なエントリールートが用意されており、人事との模擬面接や先輩社員へのOBOG訪問、オンライン会社説明会などを通じて、PR業界の志望者がより多くの情報を得られる機会が設けられています。応募者の中には、初めてPR業界に触れ、最終的に入社を決断したケースも多いとのことです。
この背景には、PR TIMESの成長があり、プレスリリース配信サービスの利用企業数が10万社を超える中、社会におけるPR活動の重要性が高まっています。企業は単なる発信だけでなく、その過程における行動にも注目されており、企業と個人が共感を得る努力が求められています。
また、2024年度新卒入社式の準備も進んでおり、今後の採用活動においては、年収500万円以上という高い基準で中途採用も行っていることから、優秀な人材の獲得が一層強化されることが期待されています。新卒採用においては、今年度のエントリーが始まった時点で、応募者数の増加が見込まれています。PR TIMESは、こうした新たな人材の参画により、企業としての成長をさらに加速させていく考えです。
このように、PR TIMESによる初任給引き上げは、単なる賃金の向上にとどまらず、企業理念やミッションの実現に向けた重要な一歩と位置づけられています。優秀な「行動者」としての社員の育成が、企業全体の成長にもつながると信じています。
【PR TIMESの構造】
PR TIMESのビジネスモデルは「行動者」に焦点を当てており、人々の情報発信とその効果的な運用を重視しています。これらの取り組みは、企業の広報活動やPR戦略を強化するだけでなく、社会全体への貢献を目指しています。優れた人材が集まることで、さらなる創造性や革新性が生まれ、企業文化の発展にも寄与すると期待されています。
この採用活動や初任給の引き上げが、今後のPR TIMESにどのような影響を与えるのか、引き続き注目していきたいところです。