FOLIOがAIによる投資配分を見直し
株式会社FOLIOは、SBIグループの一員として、革新的な金融サービスを提供しています。特に注目されたのが、AI投資サービス「ROBOPRO」における投資配分の変更です。2025年12月29日に実施されたこのリバランスでは、米国株式や新興国株式、新興国債券、ハイイールド債券の4つの資産グループに焦点をあてました。
この変更の大きな特徴は、金の組み入れが初めて0%となったことです。これまで金は安定資産と見なされていましたが、今回のリバランスでその重要性が見直されたことがわかります。AIに基づいた予測によれば、米国株式や新興国株式のパフォーマンスが高く見込まれる一方、米国債券を含む債券資産の見通しは相対的に低くなっています。
投資配分の新たな構成
リバランスの結果、米国株式と新興国株式において約65%が配分され、新興国債券とハイイールド債券によりリスク調整が図られる形となりました。特に米国株式は、ドル安傾向や長期的な価格上昇の余地が見込まれ、依然として高い比率が維持されています。一方、新興国株式は、コモディティ(特に貴金属)の上昇が見込まれ、投資への期待感が高まっています。
また、ハイイールド債券と新興国債券は、相対的に利回りが期待できることから投資配分に組み込まれました。しかし、新興国債券はこの秋以降の値動きの堅調さから投資妙味が薄れたため、配分を減少させる形となっています。
リスク選好の背景
今回のリバランスによって、米国株式と新興国株式の見通しが高くなったことから、リスクを選好するポートフォリオが構築されました。この背景には、株式との分散投資によるリスク低減効果が期待されています。特に、ハイイールド債券と新興国債券の両方を保有することで、バランスを保ちながらも積極的な投資を目指しています。
AIの力で投資判断を合理化
FOLIOの「ROBOPRO」では、40種類以上の指標を分析し、投資判断が行われます。このプロセスは、感情や思い込みに左右されないため、定量的な判断が可能です。相場変動に応じて、毎月投資配分が見直され、攻めの資産である株式や守りの資産である金の比率を調整することで、パフォーマンスの最大化を図ります。
今後の展望とFOLIOの役割
FOLIOは、投資の効率化を図るため、AI技術を駆使しています。その知見は、他の銀行や金融商品への応用にも広がっており、投資助言サービスや公募投資信託の発展に寄与しています。
FOLIOホールディングスは、顧客や社会のニーズに応じた金融ソリューションを提供し続け、より新しい投資戦略の設計を目指しています。米国株式や新興国株式の強化を図りつつ、リスク調整を行い、高度な投資判断を実現していくでしょう。
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FOLIOは「明日の金融をデザイン」というビジョンのもと、今後も革新的なサービスを提供し続け、より多くの投資家に価値を提供していくことが期待されます。