横浜ダンスコレクション2025が迫る
横浜市で毎年開催されている「ヨコハマダンスコレクション」は、1996年のスタート以来、今年で31回目を迎えます。本競技会は、公募型コンペティションとして、振付家やダンサーたちが新たな表現の可能性を探求する絶好の舞台となっています。これまでに約500名の振付家を育成し、彼らを世界に送り出してきた歴史があります。
このイベントは、多彩なプログラムから成り立っており、受賞者による公演や世界的に名を馳せる振付家の新作、さらに海外のフェスティバルとのコラボレーションが行われるなど、年々その内容が充実しています。新たな才能の発掘を目的とし、対話と交流の場としても機能しています。
応募からファイナリストへ
今年度のコンペティションは、5月9日から6月24日までの期間にわたり公募が行われました。その結果、18の国・地域から193組の応募があり、特にアジア圏からのエントリーが多く、新しい地域からも参加者が集まるなど、参加の幅が広がっています。
映像や書類審査を経て、最終的に18組のファイナリストが選ばれ、2025年11月27日から11月30日には横浜赤レンガ倉庫で上演される予定です。
コンペティション I ファイナリスト
こちらは公演実績のある振付家が対象です。ファイナリストとして8組が選ばれ、横浜赤レンガ倉庫1号館の3Fホールで上演審査が行われます。以下がファイナリストのリストです。
- - 阿部 真理亜(日本)『Queen of Zoos』
- - 神田 初音ファレル(日本)『懺肉祭~希求消失夜想曲Ver.~』
- - 宮 悠介(日本)『暁鶏-repetitions-』
- - Charly Mintya <ZAN'KORA>(カメルーン)『Unspoken Queens』
- - Guo Teng(中国)『Consensus Gentium』
- - LAI Hung-chung <HUNG DANCE>(台湾)『Push and Pull』
- - Lim Ji Hoon(韓国)『私たちはベニヤ板の上で一日を過ごすことにした』
- - Wang Jiani & Feng Weidi(中国)『Into Thin Air』
コンペティション II 新人振付家部門
この部門では、日本に在住する25歳以下の若手振付家が対象となり、10名がファイナリストに選ばれました。こちらの上演は、11月27日と28日に横浜にぎわい座のげシャーレで行われます。最優秀新人賞も設けられており、作品創作支援や翌年の上演サポートが副賞となります。
ファイナリストは以下の通りです。
- - 上田園乃(25/千葉県)『Is it shaking now? The ground, or me?』
- - 牛谷匠耀(21/兵庫県)『からのかちののち』
- - 阪田小波(25/埼玉県)『ああ、俺はあと何回膝を曲げたら死ぬのか否か』
- - 杉野眞尋(19/福岡県)『幻惑のマーヤ』
- - 多炭真歩(19/宮崎県)『机の中のごたごた』
- - 田村虹賀(25/東京)『空間に調和することのレクチャー』
- - 外山陽大(24/新潟県)『Lesson4 Part1 Where do you want to go?』
- - のよ(22/兵庫県)『Chrysalis』
- - 武藤光由(20/愛知県)『エアロックアウト』
- - 横井伽歩(24/埼玉県)『Peeling Scales』
賞の概要
各部門ごとに授与される賞には、副賞として賞金や創作活動のサポートが含まれています。特に、審査員賞に選ばれた作品は翌年以降のヨコハマダンスコレクションでの上演が保障されるなど、受賞者にとっては大きなチャンスとなります。
横浜ダンスコレクションは、毎年新たな才能を発見し、また振付家やダンサーたちが交流する貴重な場であり、2025年もその歴史に新たな1ページを刻むこととなります。
横浜ダンスコレクション2025は、2025年11月27日から12月13日まで、横浜赤レンガ倉庫や横浜にぎわい座などで開催される予定です。詳細は公式ウェブサイトで確認できます。
公式サイト:
横浜ダンスコレクション