QNX、EclipseのS-COREプロジェクトに基盤OSを提供し自動車産業を進化
QNXがEclipseのS-COREプロジェクトに採用
BlackBerry Limitedの事業部門であるQNXは、自社のQNX Software Development Platform (SDP) 8.0がEclipse Foundation主導の「Safe Open Vehicle Core (S-CORE)」プロジェクトに基盤OSとして採用されたと発表しました。この採用により、自動車メーカーはソフトウェア定義型自動車(SDV)開発の迅速化とコスト削減を実現できる見込みです。
このプロジェクトは、BMWやメルセデス・ベンツ、ボッシュなど、多くの主要自動車メーカーや技術パートナーが参加しており、SDV向け open-sourceのコアスタックを開発することを目指しています。特に、組み込みの高性能ECU(電子制御ユニット)に焦点を当てています。
初回リリースとその機能
初回リリースとなるS-CORE v0.5では、アプリケーションのオーケストレーション、プロセス間通信(IPC)、ログの記録と永続性といった基本機能が提供される予定です。QNX SDP 8.0が初めてのリファレンスプラットフォームとして位置付けられ、これにより、さまざまな機能を評価し導入することが可能となります。
QNXの最高執行責任者であるジョン・ウォールは、「自動車業界におけるQNXの信頼性の高さを示す重要なステップ」と述べました。この採用により、開発者はQNX SDP 8.0を無償で利用できるようになり、試作がよりシンプルで迅速になることが期待されています。
QNX Everywhereイニシアチブ
また、QNXの取り組みである「QNX Everywhere」イニシアチブは、非営利利用でのQNX SDP 8.0の無償アクセスを提供するもので、学生や研究機関、初期のOEMにまで湿る広がりを見せています。これにより、組み込みシステムの学習や技術革新がより容易になります。
自動車業界は、デジタル技術の進化とともに日々変化しており、QNXの高性能な基盤ソフトウェアが自動車メーカーのイノベーションを加速させることは間違いありません。トヨタやフォード、ホンダなど、数多くの世界的なOEMメーカーがQNXを採用しており、今後の市場にも大きな影響を与えるでしょう。
未来の自動車技術に向けて
このように、QNXは自動車業界においてソフトウェア主導の未来を築くため、日々進化しています。S-COREプロジェクトは、その象徴ともいえる取り組みであり、業界全体が協力してNDVの未来を切り拓いていく重要なステップといえるでしょう。
詳細については、QNXの公式サイトを確認するか、@QNX Newsをフォローしてください。
会社情報
- 会社名
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BlackBerry Japan 株式会社
- 住所
- 東京都港区赤坂1-11-30
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