国境を越えるコラボレーションウイスキーの誕生
富山県砺波市に本社を置く若鶴酒造株式会社が、特別なコラボレーションウイスキー「三郎丸Ⅲ THE EMPRESS MIZUNARA CASK AGED 5 YEARS」を商品化しました。このプロジェクトは、南砺市利賀村のオーベルジュCuisine régionale L'évo、そして台湾のフレンチレストランEphernitéとYUDAOとの共同作業によって実現したものです。特別限定版として公開されるこのウイスキーは、各店舗で提供が開始される予定です。
コラボの背景
このウイスキーは、三郎丸蒸留所を訪れた料理界の異才たち、谷口英司氏(Cuisine régionale L'évoのシェフ)、ニック・ヤン氏(YUDAOのシェフ)、およびヴァネッサ・ホアン氏(Ephernitéのシェフ)との偶然の出会いから生まれました。異なるバックグラウンドを持つ三者ですが、共通して「土地の文化を味覚で表現し、食材と地域を結びつける」という信念を持っています。
三郎丸蒸留所は「地域に拠って世界に立つ」をモットーに、富山ならではのウイスキーづくりを行っています。地元の材料を用いることで地域に敬意を表し、友情とビジョンを共有した結果、特別な一品が誕生しました。
特徴的なウイスキー
今回の商品「シングルモルト 三郎丸Ⅲ THE EMPRESS MIZUNARA CASK AGED 5 YEARS」は、2020年に蒸留され、2025年にボトリングされた5年熟成のウイスキーです。数量は177本限定で、特別なコラボレーションの記念品として製作されました。
製品の香りは、ウッドフレーバーを基にした強く瑞々しい印象で、オレンジオイルやチョコレート、ココナッツ、プルーンジャムなどの香りに加え、スモーキーな余韻を感じさせます。味わいは濃厚で、パイナップルケーキやホワイトペッパーが感じられる深みのある体験を提供します。アイラピートとミズナラ材が調和する芳醇な味わいとなっています。
文化交流の促進
このコラボレーションを通じて、台湾と日本の交流が深まることが期待されています。また、三郎丸蒸留所が使用する富山県利賀村産のミズナラ樽を用いたシングルカスクにより地域の魅力が表現されています。この取り組みは国際的な交流を促進し、地域の活性化にもつながると考えられています。
店舗情報
このウイスキーは、コラボレーションを行っている3つのレストランでのみ提供され、ボトルでの販売は行われません。販売は、Cuisine régionale L'évo、YUDAO、Ephernitéといった特別な店舗で楽しむことができます。
この三郎丸のウイスキーは、異文化交流と地方の魅力を凝縮した特別な体験を提供するものです。ウイスキーを通じて広がる新たな味覚の世界を、ぜひお楽しみください。