カネカが手がける新たな医療ソリューション
株式会社カネカが、国内で初となる白癬菌抗原検査キット「デルマクイック®爪白癬」を販売することが発表されました。この製品は、マルホ株式会社が製造した体外診断用医薬品であり、透析施設向けに特化した製品です。販売は2023年2月3日から開始され、透析患者のフットケアにおいて重要な役割を果たすことが期待されています。
透析患者と爪白癬の関係
透析を受けている患者は、免疫力が低下しているため、さまざまな感染症にかかりやすくなります。その中でも、爪白癬は特に注意が必要な病状です。爪白癬とは、白癬菌が爪に感染し、進行することで爪が変形したり破損したりする疾患です。日本国内での患者数は約1100万人に上ると言われています。
通常、爪白癬は顕微鏡を使用した目視検査で判定されますが、「デルマクイック」はイムノクロマトグラフィー法を用いることで、短時間で簡易に感染の有無を検査することが可能です。この新しいアプローチにより、早期発見と迅速な対応が期待されています。
長年のフットケアの取り組み
カネカは、これまでもフットケア領域に注力してきた企業です。特に、閉塞性動脈硬化症による潰瘍を治療するための吸着型血液浄化器「レオカーナ®」を用い、透析患者の下肢健康に貢献してきました。今回の「デルマクイック」の導入は、透析患者に対する医療サービスの更なる拡充を意味します。
健康を支える企業理念
カネカは「世界を健康にする」という理念のもと、先端医療の普及と生活の革新に積極的に取り組んでいます。特に、透析治療を受ける人々へのサポートを強化することで、より良い生活の実現を目指しています。
今後もカネカは、革新的な医療技術を通じて、多くの人々の健康を守る活動を続けていくことでしょう。「デルマクイック®」が透析患者の生活をいかに支え、改善していくのか、その成果に期待が高まります。