京都・勝巖院の日本庭園プロジェクト
京都市上京区に位置する浄土宗の勝巖院は、400年以上の歴史を持つお寺です。このたび、地域に開かれた新たな日本庭園を作るために、クラウドファンディングを開始しました。このプロジェクトは、地域の人々にとって「よりどころ」となる場所を育むことを目指しています。
クラウドファンディングの背景
勝巖院は、佐賀の鍋島藩と深い関わりがあり、現在の住職である立田歓学氏が23代目としてその伝統を引き継いでいます。しかし、長年にわたり庭園は荒れた状態が続いており、庭の手入れは行き届いていませんでした。立田住職は地域コミュニティの希薄化を感じ、その回復の手段として庭園づくりに着手することを決意したのです。
庭の三つの姿
このプロジェクトでは、庭を「祈りを語り継ぐ記憶装置」「生きるを養う福祉環境」「遊びを育み学びを開く舞台」として再構成することを目指しています。
1.
記憶装置としての庭: 勝巖院は往年の鍋島家と関わりがあり、その歴史は平安京にまでさかのぼります。庭を通じてお寺の祈りや記憶が語り継がれ、多くの人々がその場で心の安寧を得られることを願っています。
2.
福祉環境としての庭: 季節ごとに変化する庭は、訪れる人々に癒しやのんびりとした時間を提供します。また、心身のケアが必要な人々にとっても、安全な場所を提供することを念頭においています。
3.
遊学舞台としての庭: 勝巖院は学びの場でもあります。お寺ならではの多様な出会いや学びを促進し、生涯にわたる学びの機会を提供することを狙っています。
新たな庭園計画
庭のデザインは、勝巖院の建物を縁取る形で、「道」として描かれます。庭師と共に、道行く人々の選択を表現した景色を作り出す計画です。方丈庭園は、浄土へ続く道の景色を象徴する内容となります。
本堂前の広場は、南向きの芝生庭になる予定で、訪れる皆が自由に交流できる場所を提供します。個々の参拝や静かな時間を持つことができる場所としても機能し、様々なイベントや催し物が行われるオープンスペースへと変化させていくつもりです。
プロジェクトの詳細
- - クラウドファンディング実施期間: 2025年10月17日~2026年1月14日
- - 目標金額: 300万円。支援金は庭園改修に用いられます。
注目のリターンには、庭づくりに参加できる特別コースや完成記念イベントのチケットもあります。庭師と共に手を動かし、完成した庭をみんなで祝う特別な体験ができるチャンスです。
講演や交流
プロジェクトの一環として、寺子屋コースや写経会なども用意されています。勝巖院の歴史に触れながら、新たに整備される庭でのひとときを楽しむのも素敵です。
地域コミュニティを復活させ、新たな癒しの場を提供する勝巖院のプロジェクトに注目し、ぜひ応援してください。
THE KYOTO Crowdfunding公式サイトで詳しい情報をチェックしてみてください。